壱 ページ1
死神のリカ「私は死神のリカ。私は貴方に大事な事を伝えにきたわ。」
ジャック「大事なこと？一体何なんだ。」
死神のリカ「ジャック、貴方に死期が近づいているわ。死因は、落雷死」
ジャック「そんな訳ないだろう。第一、君が本当に死神なのかもわからない。」
死神のリカ「あそこに居る花の命を奪うわ。それで信じてくれるわね？」
ジャック「あの百合の花だな？分かった。」
(花を出し散らす)
ジャック「どうしよう、どうしよう」
リンダ「どうしたの、ジャック？」
ジャック「ああリンダ、今死神が俺に死期が近づいていると言った。死因は、落雷死だって・・・！」
リンダ「死神？？？」
ジャック「どうすれば・・・？！」
リンダ「面白いわねジャック。良いジョークだったわ」
ジャック「ジョークじゃなくって・・・！」
リンダ「第一貴方が死ぬ訳ないもの。家の中にいれば、落雷に打たれるなんて。」
ジャック「でも、でも、でも。」
リンダ「でも、なぁに？」
ジャック「・・・！・・・ごめんリンダ、少し俺は出かけるよ。」
リンダ「あら？落雷死じゃなかったの？」
ジャック「・・・そうさ、イッツジョーク。俺は死なないよ・・・。」
(ドアを開けジャックが出ていく)
スラーダ「あはは、哀れねー」
ジャック「だ、誰だ・・・？」
スラーダ「アタシはスラーダ、生死を操る天使よ」
ジャック「へえ、死神に次いで天使ねえ。」
スラーダ「疑わないのね。まあ良いや。」
ジャック「死神見ちゃったからじゃないか。」
スラーダ「アタシは優しいから、アンタが死ななくて済む方法、教えたげるわ。」
ジャック「え？そんなものがあるのか？」
スラーダ「そうよ。やりたい？」
ジャック「やりたい・・・」
スラーダ「アンタの兄弟かアンタの最愛の人に変わってもらうことね」
ジャック「は？！そんなのできない・・・！」
スラーダ「だったらアンタそのまま死にたいの？」
ジャック「でも・・・！人に変わりを求めるような！」
スラーダ「でも、アンタは生きたいんでしょ？」
ジャック「それはそれ、これは・・・」
スラーダ「あら、何が違うの？何、アンタ死にたいわけ？」
ジャック「他の人間の運命を曲げるのはダメだ・・・」
スラーダ「自分が助かるだけだったら良いわけ？それはアタシからしたら他人の運命を曲げてるのと同じじゃないかしら？」
ジャック「つくづく嫌な奴だな・・・！」
スラーダ「あら何、癇に障ることを言ってくれるじゃない。殺してってことかしら？」
ジャック「うっ」
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作者名：あだむ！#まるあに！！アオイロオオカミ担当 | 作成日時：2022年3月4日 11時
