68.拷問訓練 ページ25
イルは平然とした表情で食べている。
他の家族も、同様。
キキョウ「A。わたくしの料理
が食べられないの？ママの料理が！
ママがAちゃんのために愛情を
込めて青酸カリをすり込んだのよ！！」
『食べるよ母さん。食べるから！』
私は母をなだめてサンドイッチを口にした。
…不味い。ハムとチーズの味は、青酸カリ
独特のアーモンド臭にかき消されてしまった。
キキョウ「うふふ、召し上がれ。」
毒料理に �狆い珪紊�れ�瓩佑А�
�狹靴望い靴笋�れ�瓩隆岼磴い任鰐気い里�。
キキョウ「ああ、そうだわ。
カルトちゃんは、これから48時間。
お食事は無しになりますからね。」
母が思い出した、というように言う。
母の隣に座るカルトは、明らかに
色がおかしい毒入りの握り飯
(ジャポンではオニギリというらしい)
をまじまじと見つめながら返事した。
カルト「はい、お母様。」
それにしても48時間ご飯抜きとは？
私は当然ながら耳を疑った。
『カルト、なにかしたの？』
私がたずねると、ミルが口を挟むようにし
て代わりに答えた。それにイルも続く。
ミルキ「姉ちゃん忘れたわけ？
拷問訓練だよ。光も音も無い暗い部屋に
2日間入れられる、あれ。」
イルミ「オレやA姉さんもやったよね。」
光も音もない暗闇に2日間放置される
拷問…思い出した。
いや、その表現は正しくない。
思い出してなどいない。
忘れたことなどないのだから。
…というか、忘れるわけがない。
暗闇の中、食事も与えられずに放置される。
二日経てば父が迎えに来てくれる
それは分かっているのに、当時
幼かった私には怖かった。
暗闇だから、自分が目を開けているのか
閉じているのか、分からなくなる。
幻聴、幻覚が意識を蝕む。
常人なら 頭が狂って死ぬ拷問…
『ああ、あれ…あれ辛いんだよね。』
シルバ「Aはオレが牢屋を開けた時
泣きついて来たからな。
�爐�化けが見えた�瓩畔垢�なかったんだ。」
父はパンをちぎる手を止め、私を見て
そう言った。
ミルキ「え、まじで？姉ちゃんが？」
ミルが父の言葉に食いつく。
『言っときますけど！私とイルの時は
5歳だったんだからね！
それに引き換えミルキがこの
拷問うけたのは10歳！カルトも10歳。
分かる？』
私はプライドを保つためか、ヤケになって
そう言い放った。
イルミ「オレは泣かなかったけどね。」
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
