46.念願のキル ページ2
『あ、えっと…』
キルが電話に出てくれたようだが、
なにかに腹を立てている様子だった。
キルア「は?誰だよお前。
ヒソカの女か?」
本当に分かっていないらしい。
まあそれも仕方が無いことだ。
流石のキルでも、珍奇な
の電話がまさか姉からだとは思うまい。
『姉貴ですけど?』
キルア「!! Aか!?」
ようやく気づいたらしい。
先ほどの怒気など微塵も感じさせない
快活なキルの声が聞こえてきた。
キルア「来てたのか!!
わりぃな、迎えに行くにも何時の飛行船で
来るか分かんなくてさ…」
『うん。今ね、ヒソカの部屋の電話を
借りてて─────』
キルア「馬鹿!その変態から離れろ。
何されるか分かんねーぞ!」
とキルアから一喝された。
私が横目でヒソカを見ると、
トランプタワーを立てている。
確かにヒソカは面妖な人間ではあるが、
今は特に怪しいところはない。
『大丈夫。ヒソカは今何かたててるよ』
キルア「た、たってんのか!?
ざけんな、ヒソカ…!
姉貴にまで手ェ出しやがって!」
『はい?』
何を勘違いしてるのか知らないが
放っておくことにする。
『ところで今、会える?』
キルア「ああ。部屋の鍵開けとくから、
入ってきて良いぜ。
とにかく、ソイツから離れた方が良い。
大事だから2回言うぞ。
ソイツからはマジで離れた方が良い。」
『了解。ゴン君とも会いたいな。』
キルア「ああ。じゃ、待ってるぜ。」
受話器を置き、横に目をやると、
今度はヒソカ、窓辺でトランプを
シャッフルしていた。
ヒソカ「終わったかい?」
『うん。弟にヒソカから離れろって
灸を据えられたから、そろそろ行くね。
お邪魔しました。』
私はヒソカに謝意をこめてお辞儀をし、
足早に入口へ向かった。
ヒソカ「
ところでどうかな?今夜食事でも♡」
扉に手をかけた私は、一瞬躊躇ったが
『今度ね。』
とやんわりと断って部屋を出た。
念願のキルに会える。
私の足取りはいつになく軽かった。
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます! (2018年4月23日 23時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます!これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ(≧∇≦) (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!!嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2018年3月14日 21時