91.ちょっとだけ。 ページ49
クロロは地面に座り、
クロロ「
と。
『…』
私は答えなかった。
クロロが突然、おかしな台詞を
吐くものだから。
私が夜道を1人で歩くのが、危険？
そんなこと、思ってないに決まってるわ。
『あれ、どうするの。』
私は、話題を変えようと、未だに
気絶しているターゲットを指さす。
クロロ「能力を奪う。」
『能力を奪って…殺すの？』
クロロ「いや。オレの
は、本来の持ち主が死ぬと、盗んだ能力が
本から消えてしまう制約があるんだ。」
クロロ「だから、殺せない。まあ、
条件を満たすために、拷問くらいなら
するかもね。」
それは落ち着いた声だった。
『ふうん。』
クロロ「まあ…オレが本当に欲しいのは…」
クロロ「A。君の能力なんだけどね。」
クロロは声に鋭さを含み、それでいて
優しげな笑顔で、そう言った。
『…』
私はそれを無視して、クロロに背を向け
出口の方へ歩き出す。
クロロ「あはは。待ちなよお嬢さん。」
後ろから、私の機嫌を取ろうとする
クロロの声が聞こえた。
…こいつは私の機嫌をとるとき、
いつも�爐�嬢さん�瓩噺討鵑任�る。
『なによ、盗賊さん。私の能力を
盗みたい…ですっけ？』
クロロ「冗談だよ。�犒�の能力は奪わない�瓩辰董¬鸞�したじゃないか。」
クロロに背を向けたまま、私は足を
止めて耳を傾ける。
クロロ「少し、オレと飲んでかない？」
『はぁ…飲むってそんな…』
私の服は仕事で血に濡れているし、
お酒を買うお金は持ってきていない。
クロロが行きそうなオシャレなお店になんて、とても飲みにいける状態じゃ────
『…』
そう思った矢先。
振り返った私の目には、
床に
ワインと、二つのワイングラスを
持つ、無邪気に笑うクロロが映った。
────なんだ。飲むって、ここでか。
『…ちょっとだけ、だからね。』
クロロ「そう来なくちゃね。」
私はクロロの隣に腰を下ろした。
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
