3.黒髪の弟 ページ6
キキョウ「キルは今が1番大切なの…
後継者として、今が1番なのよ…！
キルが必要なの！！」
母は再び声を荒らげた。
こうなると手のつけようがない。
ただただ共感を求めてくる母。
『わ、分かるよ。母さん。
落ち着いて…冷静に考えようよ』
私は、過呼吸になりつつあった母が
深呼吸で息を整えているのを確認し、
同時に自分をも落ちつけようとする。
母の熱気におされ、少し頭が追いつか
ないでいたのだ。
『ねえ、母さん。
キルは今どこにいるの？』
キキョウ「分からないわよ…あの、ゴン
とかいう子供に連れていかれたきりね…」
キキョウ「大体、お義父様もお義父様よ！！
だってねぇ、わたくしが──────」
どうやら母の話はまだ続くらしい。
私は母の話を右から左へ聞き流す。
経験上、母の話しを全て真面目に
聞くのは、まず無理。
仕事の疲れがある私には、なかなか
骨が折れるのだ。 ただただ眠い。
キキョウ「──────なのよ。
それにキルったらパパとばかり、」
ｷﾞｨｨｨｨ…
？？「なにしてるの」
突如。
開かれた談話室の重厚感ある扉。
母は私との対話に口を挟まれ不服の
表情を滲ませたが、一瞬にして
その表情も綻んだ。
『あ。』
部屋に入ってきたのは、美しい黒髪をもつ、彼。私の双子の弟。
イルミ「なんだ、帰ってたんだ。
──────A姉さん。」
イルミだった。
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杏(プロフ) - 凛さん» 本当ですね。ご指摘ありがとうございます！修正させて頂きます(^^) (2018年3月13日 16時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 35話目のタイトル、内容共に『気まずい』が『気まづい』になっていますよ (2018年3月12日 23時) (レス) id: 43e7e5560e (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます(^^) (2018年3月7日 20時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - そんな嬉しいこと言わないで下さいな 毎日更新ありがとうございます!! お疲れ様です! (2018年3月6日 21時) (レス) id: 471f321dcd (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - オレンジさん» オレンジ様の応援あってです！有難う御座います！これからも頑張ります(^^) (2018年3月5日 16時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年2月28日 19時
