検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:14,677 hit

アイマスク ページ10

「なにがあったんだ、総悟」


目を開くや否、開口一番に聞こえた声は胸糞悪い声だった。

声の方に目線を送れば、柱に寄りかかるようにして声の主はそこに居た。

声の主――土方コノヤローは一枚の封筒を俺に見せる。


その封筒の中央には女らしくねェ、達筆な字で辞職願とだけ書かれていた。


「こっちが聞きてェでさァ」


身体にはきれいに包帯が巻かれた後。

傷は痛み動けなくはあるが、命に別状はないみたいだ。・・というより、あいつがそのように攻撃をしたのだ。


「クソッ」


舌打ち交じりに床を拳で殴りつければ、その動作だけで傷が痛んだ。

そんな俺の様子を見て、土方は煙草を一服してから言う。



「昨夜、何があった」

「ンなこと聞くのはヤボですぜィ。・・ま、だいたいアンタが想像してるようなことが起こったとでもいっときやしょうか」


その答えに、土方はそうかとだけ呟いた。

奴もおそらく早い段階で気づいていた筈だ。


襲撃の事後処理で確信を持ったはずだ。奴らの中にはAと同じ烏の刺青を入れた見てくれだけを攘夷志士と見せかけた天導衆が交じっていたのだから。


奴が俺を殺しはしなかったものの、動けない状態にしたのはおそらく俺がAを追わせないためだろう。



「上司になんつーことしてくれんでィ」



アイマスクをずらすと暗闇が広がった。

森の奥→←さようなら



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» 返信遅くなってしまいすみません!ありがとうございます!ご期待に添えますよう頑張ります! (2016年7月10日 22時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - 続編おめでとうございますっ!亮太くんも仲間入りして、より一層楽しみです♪更新頑張ってください^^   そして1コメGET! 嬉しいです★ (2016年7月1日 20時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/  
作成日時:2016年6月30日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。