エピローグ ページ19
「ホラ」
手渡されたのは私の愛刀。
古びてきたなくなった鞘。
「これは・・」
差し出されたそれを受け取って、そっと壁に立てかけた。
「買い替えます」
「そーかィ」
これは仲間を斬ってきた刀。奈落から与えられた刀だ。
私はもう仲間を斬らない。
刀は仲間を、大切なものを守るために使う。
だから、今度は私が自分で仲間を守れる刀を見つける。
「退院の許可、下りましたよ」
ノックもなく嬉しそうに開けられた扉。
その後続いて、点滴は外されベッドの下に置いてあった荷物はザキさんが持ってくれた。
いつまでたってもパシリ属性である。
「んじゃ、先に行ってますね!」
いそいそと出て行ったザキさんに続き沖田隊長も病室を出て振り返った。
「妙にすがすがしい顔してやがんじゃねェかィ」
首を傾げた沖田隊長。
実際心は軽かった。
「そうですか・・?」
適当な返事ではぐらかせば、納得がいかないという顔を浮かべつつくるりと前を向いて歩いて行ってしまう。
「え、ちょ、待ってくださいよ〜〜!!」
・
『A、私が枷になっていたならごめんね。だけど私は貴方の仲間でよかったから――生きて――』
--fin
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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» 返信遅くなってしまいすみません!ありがとうございます!ご期待に添えますよう頑張ります! (2016年7月10日 22時) (レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - 続編おめでとうございますっ!亮太くんも仲間入りして、より一層楽しみです♪更新頑張ってください^^ そして1コメGET! 嬉しいです★ (2016年7月1日 20時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2016年6月30日 18時