寝起き ページ18
『私だけが、仲間を手に入れてほんとによかったのかな』
『いいんだよ。A―――・・』
・
「うはッ！！」
「どんな寝起きでィ」
唐突に目が覚めた。それはもう、唐突に。
勢いよく布団から飛び起きれば、沖田隊長にベッドの上に押さえつけられてしまった。
それもそのはず、点滴を注していたから。
「って、あれ？？ここどこですか？」
「見てわかんねーたァ、いよいよアホにまでなっちまったかィ？」
「あ、病院ですね。知ってました。っていうか、なんで病院に居るんですか！？私ィ！！？」
困惑をあらわにすれば、深いため息をつかれまた困惑。
解説は隣に居たザキさんがしてくれた。っていうか、居たんだザキさん。
「Aちゃんは毒の影響で倒れたんだ。だけど、すぐにここで処置してもらったから多分もう動けるはずだよ」
「え、私何日とか寝てました？」
「５日間ほどねィ」
「ぎゃああ、有給消費ィイイイ」
ノオオンと項垂れた直後、看護師さんからの厳しい叱咤を受けてしまった。
そうだ、ここ病院なんだ。
「目覚めれば退院の許可も出てるよ」
「ったく、うるせェ奴がもどって来やがらァ」
沖田隊長の嫌味を受けつつ、アハハと苦笑い。
「それじゃあ俺は、お医者さん呼んでくるね」
その言葉を最後にザキさんはがらりとドアを開け、また勢いよく閉めた。
「あの、色々とご迷惑をおかけしました」
憶えている限りだと、私が真選組に戻るかどうかで記憶が途絶えている。と言うことはちゃんと謝罪ができていないわけだ。
ぺこりと頭を下げれば、カシャリとシャッター音。
「え、何撮ってんですか」
「何ってみりゃわかるだろ。お前だよ」
「いや、そう言うこと聞いてるんじゃなくってですね！？」
「安心しろ。待ち受けにしてやらァ」
ニヤリと意地悪い笑み。
沖田隊長お得意のそれだ。
「それで、亮太は・・」
気を取り直すためにゴホンと咳払い。
沖田隊長は淡々と答えた。
「屯所で稽古しながら女中の手伝いしてやがるぜィ。働きがいいもんだから、女中から人気って山崎が言ってたねィ」
「そうですか・・」
ホッと胸をなでおろす。
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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» 返信遅くなってしまいすみません！ありがとうございます！ご期待に添えますよう頑張ります！ (2016年7月10日 22時) (
レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - 続編おめでとうございますっ！亮太くんも仲間入りして、より一層楽しみです♪更新頑張ってください^^ そして1コメGET！ 嬉しいです★ (2016年7月1日 20時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年6月30日 18時
