森の奥 ページ11
「・・Aさん」
どれほど移動してきただろうか。
江戸の人を掻き分け、どこへ行く当てもなく歩き続けた。
長い長い森の奥、景色が開けばそこに広がったのは絶景。
亮太はうつむきながら立ち止まった。
「亮太？」
そんな亮太の方へ振り向けば、微かな声が聞こえる。
「本当によかったんですか？」
「今更よ。どうせ私だって居場所が割れてしまったもの。それに・・」
真選組の皆にこれ以上迷惑をかけたくなかった。
私たちのせいで、巻き込まれなくてよかった隊士が大勢けがをした。
本来なら江戸を守るはずの隊士が。
「でも、Aさんから居場所を―――・・」
「そうだ。この女の居場所はもうない」
冷淡な声音。
意識を凝らしても拾えなかった殺気。
「亮太ッ！」
「言っただろう、次はないと。」
＿＿シャン
静かな森林に響いた鈴の音。
その鈴の音は次第に大きくなり、
「囲まれ、た・・」
私たちを取り囲む烏の紋章。
「もう一度問おう。戻って来い、小童」
冷たく響いた朧の声に、亮太は拳を握りしめる。
ギリリと歯ぎしりの音が聞こえ小さく息を吐きだした。
「僕は、もう誰も殺さないッ――！！」
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神阿(プロフ) - ☆MARIN☆さん» 返信遅くなってしまいすみません！ありがとうございます！ご期待に添えますよう頑張ります！ (2016年7月10日 22時) (
レス) id: 3a209594c6 (このIDを非表示/違反報告)
☆MARIN☆ - 続編おめでとうございますっ！亮太くんも仲間入りして、より一層楽しみです♪更新頑張ってください^^ そして1コメGET！ 嬉しいです★ (2016年7月1日 20時) (レス) id: 8824379efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神阿 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時：2016年6月30日 18時
