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zm 7 _ lie ページ30

Aが寝て30分後。

カタ、と僅かだが音が聞こえた。





「…おや。まさかバレてるとは思わなかったよ。」




グルッペンは音もなくドアを開けて俺の目の前にぬっと現れる。




「味方最大の脅威、と言われるほどやからな。」




俺はAが起きないようにナイフを持ち、グルッペンに向かって突進する。

彼は読めていたようでひらりと交わしナイフで反撃。

それをもう片方の手にあるナイフで受け止め、お腹に向かって蹴りを入れる。



「…っぐ、」



綺麗に入ったようで、グルッペンに苦悶の表情が浮かぶ。俺は好機だと思いナイフを持っている右手を蹴る。

ナイフが彼の手から離れてくるくると床を滑る。そしてそのまま倒れかけた体勢になっているグルッペンの肩を押し、完全に床に倒れさせ、馬乗りの状態になる。

無防備にさらけ出されている首にナイフをそえる。



「なぁ。もう辞めようや。

このまま、元に戻らんか?俺は、何も無かったことにしたい。」



そのままの体勢でグルッペンに語りかける。

グルッペンは少し考えて、そうだな、と息を漏らす。



「…俺のしたことは間違っていた。

もう、しない。」



彼は真っ直ぐ俺の目を見つめてくる。

俺は彼の体から降り、終わったか。と感傷に浸る。


ここまでやりながら、なんと呆気ない終わり方なんだろうか。

でも、これで俺とAが幸せになれる未来が作れたのかもしれない。

そんなことを思った時だった。


彼は立ち上がった瞬間、隠し持っていたもうひとつのナイフで俺の腹を刺した。

咄嗟のことで反応出来ず、俺は彼の方を見たまま、右横腹を刺されてしまった。



「…な、んで。」



俺は理解が出来ずそう聞き返した。

zm 8 _ go mad→←zm 6 _ slightly sweet



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凛桜ぽん(プロフ) - まつさん» ありがとうございます!まつさんの作品密かに拝見してて正直めちゃめちゃ喜んでます…!!(手が震えてる)よいエンドになる(はず)なので頑張ります!! (2018年7月17日 21時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
まつ(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります…!!なんとか皆良い結末を迎えられることを願ってます!!更新頑張ってください!!! (2018年7月17日 21時) (レス) id: cd163d6252 (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - あやト。さん» ありがとうございますううう!!ゾムニキ全然出せなくてちょっと放置プレイになってますけどこれから登場させていく(つもり)なのでどうかかっこいいゾムニキがでるまでお待ち下さい... (2018年7月3日 17時) (レス) id: cfdc257248 (このIDを非表示/違反報告)
あやト。 - ゾムニキぃぃ(´;ω;`)ブワッ 夢主ちゃんがカッコイイ...これからも頑張ってくださいな!! (2018年7月3日 17時) (レス) id: a3edd0f6e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月1日 20時

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