その夜 ページ5
「今日、お店に北さんが来たで」
「え、ほんま？喋った？」
「喋ったで、ええ子やったわ〜」
風呂上がりの侑が驚きながら にひゃっと嬉しそうに笑みを浮かべた。
治は私が帰ってくる前からソファで眠っていてまだ目を覚まさない。
「治、起きな。お風呂入ってから寝て」
ゆさゆさと治の体を揺らすとぼんやりとした顔で私の腕を掴んだ。
「ん‥絆創膏どしたん？」
「ああ 仕事中にちょっと切ってしもた」
「気ぃつけぇや、あほー」
「私この時期の指の乾燥ひどいねん侑ならこの辛さ分かるやろ」
「せやなぁ、ほんなら俺のハンドクリーム貸そか？効くで」
「ほんま？貸してー」
「ええけどその代わり、爪の手入れしてやあ」
「‥しゃぁないな。」
「は？お前だけずっこいわ
A俺もー」
「治はまず風呂入ってきな」
.
.
侑愛用のハンドクリームは即効だった。
同じのを買うと言ったらなぜかダメと言われた
「同じの買わんくても兼用にすればええやん」
「侑これ部活で使ってるんやろ？わたしもこれ仕事で使いたいし。あ、あと部活で使うもんはお金出したげるから今度から言ってな」
「おん」
‥
侑の爪をやすりながら昔のことを思い出した
2人が小学生の時はこうやってよく爪の手入れをしてあげたもんやった
その時に比べると2人とも随分と大きくなったように感じる。特に侑は髪の色も派手になって久しぶりに会った時は大分驚いたけど
「侑は、金髪よう似合っとるよなあ」
「ほんまぁ？」
照れくさそうに笑う侑は昔と何も変わらんのやけどな
「お姉は染めんの？」
「んー、そうやなぁ
今はええかな」
「染めんなら俺とおんなしにしてや」
「んんー
明るいんは性に合わん」
「‥似合うとおもうんやけどなあ」
ドスっと私の頭に顎を乗せる侑
ほんま、ちょっとでかいからってばかにしよる
というか普通に重いねん
「なぁーおねえ」
「んー」
‥
‥
「っほれ、終わり」
「ん、」
「さっき、なんか言いかけたやろ。なに？」
「んんー
…ド忘れたわ。」
「なんやねんそれ(笑)」
「思い出したら言…」
(ガチャ)
「お姉、風呂上がったで〜」
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兎海(プロフ) - さなさん» わ〜、（ ; ; ）楽しくよんでくださり、ありがとうございました！ (2020年6月30日 21時) (
レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - 完結お疲れ様です！毎日楽しく読ませていただきました！ありがとうございました(o^^o) (2020年6月30日 21時) (レス) id: 044cdc5137 (このIDを非表示/違反報告)
兎海(プロフ) - すみた先生さん» うれしいです（ ; ; ）読んでくださりありがとうございました！ (2020年6月30日 18時) (レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しく、ドキドキさせてもらいました！ (2020年6月30日 17時) (レス) id: 3d497f3b24 (このIDを非表示/違反報告)
兎海(プロフ) - 東雲。さん» 本当ですね…汗 ご指摘ありがとうございます！訂正しました。 (2020年6月21日 8時) (レス) id: 7a66186871 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎海 | 作成日時：2020年5月16日 23時
