行ってみる？ ページ13
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田中さんに言われたことを今この場で言っても大丈夫なのかな？
チラリと見上げたら、ニコッと微笑んで首を傾げている。
田「きっとお宅らには隠しても、そのうち見つかるんじゃねぇかなって思ってね。だったら知らずに危険を犯すより、知ってる方が安全かなって」
深「……なに、どういうことよ？」
結局ふっかさんに話すことになる。
東の方にある倉庫、そこは一般人は近付く事を許されていないんだって。
「理由は？」と聞くふっかさんに、田中さんは読めない表情で「今それを話すメリットは俺にはないよ」だって。
田「それじゃあ、見張りの交代時間だから行きますわ。Aちゃんあんまり一人でウロウロしない方がいいよ。此処も絶対に安全とは言えねぇからさ」
立ち上がって皮肉を込めて微笑む田中さんの意図はよくわからないまま、その場で私達は別れた。
体育館へ戻る時、ふっかさんがペチペチと頭に乗せてきた手を上下させてくる。
深「ほんと急に居なくなんな〜？ 一応佐久間から預かってるんだから、Aちゃんになんかあったら怒られるじゃん」
「なっ、預かるって……」
私とさっくん、別に何かあるわけでもないのにとゴニョニョと口ごもる。
深「バレバレ〜。佐久間のこと気になったからあそこに来たんでしょ？」
「……さっくんだけじゃないよ。みんな大丈夫かなって」
何がバレバレなのかは敢えて触れない。
体育館へ戻ると、阿部さんと向井さんが居なくなっていた。
深「あいつらはそんなヤワじゃねぇから大丈夫。てか、今度はあの二人が居ねぇじゃん！」
ふっかさんによれば、私を捜しに出た時には此処に居たらしいし、二人して居ないのがちょっと気になる。
キョロキョロしてたら、隣のスペースに居たお姉さんが遠慮がちに教えてくれた。
「あの、二人ならさっき出て行きましたよ」
深「それっていつ頃っすかー？」
「うーん、30分程前ですかね。なんかバタバタしてました」
バタバタ？
私達は顔を見合わせて、また体育館から出ようかと頷き合う。
「ありがとうございます！」
深「どうも〜助かりました〜！」
靴を履いて外に出たところで「もしかして」、とふっかさんが呟くから、見上げると東の方を顎でクイッと示した。
え、そっち？
「行くの？」
深「可能性があんならね。もしかしたら何か気付いたのかも」
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ゆきんこ(プロフ) - k.さん» コメントありがとうございます！恋愛モノとしては物足りないだろうこちらの作品を読もうと思ってくださったことに感謝です😭 💜さんは皆さん言ってくださいますね。私が何気に一番頑張って書いたところです。こちらこそありがとうございました😌 (2023年3月19日 22時) (
レス) id: 681c78ed1e (このIDを非表示/違反報告)
k.(プロフ) - こんばんは！いつも楽しくお話し読ませてもらっています！このお話以外も好きですが、このお話は読み終わってもずっと頭から離れず、すごく感動しました！特にふっかさんのとことか号泣しすぎてやばかったです…笑 素敵なお話を作ってくださりありがとうございました！ (2023年2月21日 22時) (レス) @page29 id: c4337e5301 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - リナさん» コメントありがとうございます！わわっ、そう言ってもらえて良かったです！もうここを書いた後どんな風に思われるかある意味恐怖でして。カッコいい結末にできたと思ってます。かっこいいです！彼は嫁も仲間も救いました！ (2021年9月17日 20時) (レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - ふっかさんの漢気に涙が止まりません！！買い物途中にも思い出して泣きそうになりました、どーしてくれるんですか！ふっかさん！！！ (2021年9月17日 17時) (レス) id: 7aedc618bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あきさん！コメントありがとうございます！そして読んでくださるんですね(泣)自分で書いてて最低←ですが覚悟しておいてもらえると(ええ色々と)助かります(汗)分かりやすい展開が待ってると思いますがよろしくお願いします。 (2021年8月17日 22時) (レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年8月17日 11時
