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最近の悩み 流星side ページ12

最近俺には悩んでいることがある。

ほら今日も、

風呂から上がって

ソファーの上で胡座をかきながら

今までは読みもしなかった女性誌を

食い入るように見るA。

首に掛けたバスタオルは役目を果たしておらず

Aの髪からはポタポタと水滴が垂れる。

流「なーあー、何見とんのー?
そんなん見てへんで髪乾かし?」

そんなのは、建前で

ただ俺がかまって欲しいだけやねんけど。

相変わらずAは『はーい』と生返事。

今までは、服もシンプルで快適さ重視やったのに

今開いてるページなんか、the女子って感じの服やし。

誰のためなん?

もう耐えられん!

寝っ転がっていた床から立ち上がり

Aから雑誌を取り上げる。

そうするとやっと目が合った。

『もう何?
返してよ。』

流「いやや、返さへん。」


少し不機嫌なAも可愛くて

本人は睨んでるつもりみたいやけど

上目遣いになっとるし

髪の毛が濡れて、

風呂上がりで血色もいいからか

いつもより色気もあるし。


前に『寝起きの流星は何回見ても慣れない』とか

言われたけど、

俺やって風呂上がりのAを見んのは

ほんまに自制心ぶっ壊れそうになるから大変やで。


流「ほら、はよ髪乾かし!」

そう言うとしぶしぶ動き出した

と思ったら

ドライヤーを持っておもむろに俺に差し出す。

何して欲しいんか分かったけど

ちょっと意地悪。


流「なに??
ちゃんと言ってくれんと分からん。」

『んん、
その、髪乾かして…』

恥ずかしいのか語尾が段々小さくなるのがまた可愛い。

流「ん。ええよ」

甘えてくれたのが嬉しくて

ニヤけそうな顔を見られないように

素早くコンセントを指して

ソファーに座り隣に座るようポンポンと叩く。

Aが座るとソファーが優しく揺れた。

ドライヤーの電源を入れて

Aの髪を梳くように撫でていく。

シャンプーや柔軟剤の香りに混じったAの香り。

首筋にそっと顔を近づければ

くすぐったそうに肩をすくめる。

それがまたたまらなくて

Aの首筋に少し強めに吸い付いた。

すると咲いた小さな赤い花。

俺の物だっていう印。


____
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- パート2のコメント欄に間違い1つ指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2018年1月28日 18時) (レス) id: 9eec283ac6 (このIDを非表示/違反報告)
爽良(プロフ) - ☆星叶☆さん» ありがとうございます!これからも楽しみにして頂けたら幸いです! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 54c654f956 (このIDを非表示/違反報告)
☆星叶☆(プロフ) - これからも頑張ってください !応援してます ! (2017年11月4日 21時) (レス) id: 5b8ad483ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:爽良 | 作成日時:2017年11月4日 21時

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