行方不明・3 ～喪われたもの～【歌い手】 (ページ23)

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詩「59羽(。∀ ° )」ページ23

となりの坂田。さいど。

坂【っだあ！】

やっと闇から出られた。２回目とはいえなれないなぁ…ん？２回目？なんで？

貴『お帰り。』

突然上から降ってきた声。

大好きな声。

坂【A！ただいま！】

オレを闇に突き落とした張本人←

貴『急に闇に葬っちゃってごめんね。ちょっとさかたん抜きで折り合いをつけたかったからさ。』

あ、そうだったんだ。ならいいや。

坂【そっか！】

それにしても、A、髪の毛伸びてきたなぁ。前はショートだったのに今じゃあボブ？ミディアム？くらいまで伸びてきてる。
かわいいなぁ。

ボクはさらさらしたAの髪の毛をそっと撫でた。

貴『さかたん？』

坂【ん？あ、いや、髪の毛伸びたなーって】

貴『あー、たしかに。伸びたよねー。』

そろそろ切りたいなー。なんていう君は、とても愛おしくて、たまらなくて、

ボクだけのものにしてしまいたくて。

ボクはそっと、Aを抱きしめた。

ボクだけの、愛おしいA。

貴『さかたん？』

ずっと、こうしていられたらいいのに。

坂【しばらく、こうさせて。】

あぁ、キミのそのちょっと戸惑ったような顔もかわいいな。

大好きだよ。

貴方さいど。

はい、えーご覧の通り、オレ、坂田氏にギューってされてるんですよね。

え？なにが言いたいかって？

坂田家の皆様ー！申し訳ございませんー！

こんなオレなんかがさかたんにギューしてもらえるって、ばちあたりにもほどがあるんじゃよー！

っていうかさー！さかたんまじ可愛すぎるんですけどどないしてくれるんすかー！？

しっぽゆらゆら揺れてるのとか長い睫毛とかパチクリしたお目目とかぁぁぁあぁぁぁぁ←

は、そうだ。今のうちに魔力吸収吸収♪

カプセルを用意して、吸収！ぽちっとな！

おうおう、どんどん魔力が溜まってくねぇ。

すると、急に肩に重さを感じた。

貴『さかたん？』

見ればさかたんはもう寝ていて、すやすやとまぁ可愛らしい寝息を立てていました。

仕方ないのでちゃんとベッドまで運んであげました。

重すぎて腰が砕けるかと思いました。←

貴『…問題はなんで暴走したかだよね』

魔力カプセルとりあえず一個満タンになったし異空間いくか。

貴『開け、異空間』

空間が歪んで裂け目が広がる。

オレは異空間に入った。

n【あ、おかえりー。】

あ、なるせちゃん起きたんだ

そ「A～魔力ちょーだーい」

はいよ

そ「あじゃあす」←

さて…と。