設定 １９−３ ページ8
桜「高熱で家ではぐったりしていたんですけど、診察になったら
いつも以上に大荒れで。
結局、採血も点滴もできなくて・・・」
智「そしたら先生に言われちゃって。
謝らないとダメなのに、『引越しでお願いできなくなりそうなの
で、紹介状お願いできますか』って言っちゃったんだよ」
「なるほど、大変だったね。紹介状はすぐ書いてくれたの？」
智「一応、『どこへ行っても大変だと思うよ』って嫌味言われたけどね」
桜「それでどこか良いところはないかと探したら、学校のお友達のママが
何人もこちらを勧めてくれて、潤をお願いできないかと思って相談に
お伺いしました」
智「『翔先生のところだけ行ける』って言ってるママさんが何人もいてね、
先に潤の状態を話してお願いしてみようって。
まさか、翔ちゃんだとは思わなくて」
「同じ学校の子供さん、何人か診てるよ、
心配してるのは、潤くんの体の状態を診られるかってこと？
病院が苦手だけど診察してもらえるのかってこと？」
桜「それは、病院が苦手だけど診察していただけるのかってことです」
智「そうそう、その大泣き、大暴れでも診察してもらえるのかってほう」
「そっちね、大きくなっても大泣き、大暴れの子も結構いるんだよ、
昨日も男子高校生が注射しようって言ったら、泣き出したからね」
智「診てやってくれる？」
「俺でよければお受けするよ。でも、潤くんとの相性もあるから
近いうちに一度来てくれる？」
智「ありがとうございます」
桜「本当にありがとうございます、すごくて驚かれると思いますけど」
「二人とも少し肩の力抜いてよ、
今、体調崩してない？」
桜「それが、便秘がひどくて『おなか、おなか』って
言うんですけど、浣腸させてくれなくて」
「浣腸は嫌がりますよね、飲み薬とか座薬って試したことありますか？」
智「いや、赤ちゃんの頃から浣腸だけ。家で二人でやるのは限界に
近くてさ」
「そうなんだ、喘息もあるみたいだけど、吸入とかしてないね？」
桜「吸入したほうがいいけど無理でしょうって、
いろいろ心配なことがあるんですけど、なんだか相談しづらくて」
「そうなんですね、心配なこと相談してください」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年6月15日 6時
