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「少しだけ、ゼーゼーしてるわ、おうちだと吸入できるかな？」
智「ありがと、がんばってみるわ」
「他は気になることない？」
智「うん、大丈夫」
「和くんはどうかな？」
和「和ちゃん、じぇったいいや」
「絶対いやか〜(笑)じゃあ、今日はなしにしようね、
でも、和くんもしっかりもくもくしてよ」
和「・・・もくもく」
「二人ともね、一個ずつどうぞ」
ごほうびの消しゴムを選ばせてあげる。
「和くんは気になることない？」
智「調子いいと思う、診察ごめんね、
毎回、こんな感じだと思うけどお願いできる？」
「少しずつ慣れてくれると思うし、大丈夫だよ、
前の先生が検査も済ませてくれているから、急ぐ
検査もないしね、
一回、おうちで診察してみようか？
吸入してるところも見てみたいし」
智「ありがとう、おうちでお願いしてもいいかな。
少しは落ちついていると思う、
あのさ・・・いや」
「どうしたの？言ってよ」
智「・・・調子悪くなる時さ、ほぼ二人ともなんだよ、
だから、診察に連れてくるの大変でさ・・・
来たら来たで大騒ぎするし・・・
往診とかってお願いできるかなと思って」
「ああ〜そんなことか、いいよ、なるべくおうちへ行くよ、
看護師さんも同行することになってもいい？
それと智くんにも固定っていうか危なくないように体を
支えるのを手伝ってもらうことになるかもしれないけど」
智「看護師さん来てもらってもいい、もちろん、手伝わせて
もらう、お願いします」
「じゃあ、なおさらおうちでの診察に慣れていこうね」
智「和なんて今日、ジュース買ってもらってごほうびもらった
だけだしね、申し訳ない」
和「ねぇ、パパ、これもらっていい？ジュース飲みたい」
智「翔ちゃんに聞いてみて」
和「翔ちゃんいい？ジュース飲みたいの」
「消しゴム、それね、いいよ。
ジュースも飲んでもいいよ、ジュース飲みながら
もしもしさせてくれたらうれしいなあ」
和「・・・うん」
「いい子、服少しだけあげるよ」
和「ふぇ〜」
「大丈夫だよ、痛くないもんね、
パパにもたれてジュース飲んでてね、背中ね」
智「和、大丈夫、翔ちゃんだよ」
「おわった〜、
和くんもゼーゼーしてるわ、」
(つづく？)
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年6月15日 6時
