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桜「潤ちゃん、ママと食べる？」
潤「や〜よ、しょおちゃ」
「ごめんごめん、潤ちゃんのお肉ね、
からあげ〜
半分くらいにしようね」
半分にすると、いらないって言いだす。
智「最近、一個そのままがいいって言う
んだよ」
「そうか、これは翔ちゃんが食べるから、
潤ちゃんこっちにしよう、
一緒にフォークさそうか？」
潤ちゃんの手に手を添えてフォークをさす。
自分でフォークを持って食べはじめた。
桜「すぐに手も使うので気をつけてください、
ベトベトになっちゃうので」
「いいよ、気にしないで、食べたらいいよ」
智「それでいいのかな？スプーンとフォークの練習
してくださいって言われてるから、
食べさせるのも躊躇するし、スプーンとフォークは
途中で嫌がるし・・・」
「体重は増やせって言われるし？」
智「そう」
「学校だとそれなりにできるんでしょ？」
桜「そうみたいです」
「だとしたら、おうちだと甘えたいんだよ、
いいと思うけどね、リハビリって通ってる？
先生なんて言ってる？」
桜「そうだ、忘れてました、リハビリの先生。
雅先生なんですけど、翔先生のお知り合いだって
おっしゃってました、
クリニックでの診察のことを話したら、とても
喜んでくれて、翔ちゃんならなんとかしてくれる
よって」
「知り合いもなにも仲良しだよ、智くんもだよね？
世間の繋がりってすごいね」
智「うん、よくしてもらってる。
雅先生はね、楽しく食べられたらいいよって
言ってくれる。
たまに『潤ちゃん、もうちょっとだけ
がんばってよ〜リハビリ』って言ってるけど
(笑)。
雅先生に変わってからは、雅先生しかだめで
さ、優しいからまーなんて呼び捨てにしてさ」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年6月15日 6時
