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桜「ありがとうございました」
「いいえ、結局、つらい思いさせてすみません、
潤ちゃん、お手洗いで排泄なんですね？」
桜「まだ、練習中なんですけど、おうちだと
なんとなくタイミングがわかるんですけど、
外ではなかなかです」
「なるほど、ステキなおうちだね、
平屋って珍しい」
智「ありがとう、最初は、普通に二階建てを
計画していたんだけど、潤ちゃん、階段は
難しいし、自分たちも歳をとった時に
階段はつらいねって話になって、思い切って
平屋にした、
なるべく、潤ちゃんと長くいられるように
お風呂とお手洗いは広めにしたんだ」
桜「潤ちゃんも大きくなるし、ヘルパーさん
とかにお願いするようになった時、
やりやすいと思って」
「それで、広いお手洗いなんですね」
智「あとは、この和室とリビングとキッチンと
寝室と潤ちゃんの部屋、潤ちゃんが一人で
寝るなんて想像できないけど一応ね(笑)」
桜さんに抱っこされている潤ちゃんはウトウトしている。
「いやなことばっかりして疲れちゃいましたね、
申し訳ない」
智「普段からお昼寝するからさ、３０分くらい。
いまだに夜泣きするんだよ、たま〜に」
「長く泣く？」
智「ううん、トントンしてよしよしするぐらいで
寝てくれるけど、毎晩寝かしつけはする。
一人っ子だし、俺たちもいつまでも赤ちゃん
扱いしちゃうんだよね」
桜「二人してかわいくて仕方なくて。
普通だったら、反抗期に入ったりする頃だと
思うんですけど、『ママ、パパ』って
ずっと言ってくれるので、すっかり甘やかして」
「いいことだと思うけどなあ、潤ちゃんが全力で
甘えられる存在って、ゆっくりだと思うけど、
潤ちゃんのペースでお兄ちゃんになっていくと
思うよ」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年6月15日 6時
