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「３６．２度です、このまま接種させてもらって
いいですか？」
桜「はい、お願いします」
「智くん、横向きに抱っこして潤ちゃんの足を
はさんでくれる？」
智「これでいいかな？」
「いいよ、桜さんは潤ちゃんのお顔を
お腹にうずめる感じにで」
桜「これでよろしいですか？」
「そうです、そうです。腕だけ看護師さんに
手伝ってもらうね、
潤ちゃん、おててつないでもらうよ」
看護師さんが入ってくれて体制は整った。
潤「はなして〜や〜こわいよぅ」
「終わったらすぐはなそうね」
智「翔ちゃん、こんな体制でできる？」
「できると思う、『ちくっとするよ』って
言ったらしっかり支えてあげて、
パパがビクビクしたら伝わるから」
智「わかった」
「潤ちゃん、冷たいよ、
ごめん、ちくっとするよ」
潤「や〜いちゃ〜いうわ〜んママ〜」
結構、痛いって言われる種類の予防接種だけど
ちゃんとやらせてくれた。
「終わったよ、
おりこうさんだったね」
智「ありがと・・・翔ちゃん、神？」
さすがに泣いてヒクヒクしている潤ちゃんを抱き直し
ながら、訳の分からないことを言う智くん。
「はあ〜何言ってんの？」
智「いや、こんなの信じられなくてさ、スムーズで
注射器が違うとか？」
「普通の注射器だよ・・・おもしろいこというね」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年6月15日 6時
