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「すぐに適切な言葉をかけてあげられなくて申し訳ないけど、
３人でよくやってきたなって思うよ、
これからは、もう少し楽な気分で来てよ、
みんな泣くし大暴れ、潤ちゃんだけじゃない、
しばらくは、診療時間の合間とか終わってからとか
他の患者さんがいない時にしようね」
智「ありがとう、助かります」
「食べないっていうか少食なのは、パパ譲りなところも
あるよね〜？」
桜「そ、そうです。野菜なんて二人してだめだめで、
『オイラはいい』って」
「やっぱり、智くんも変わってないね(笑)」
桜「先生、パパにも何とか言って下さい」
「智くん、案外がんこだから聞かないよね〜」
智「やべ、翔ちゃんには頭上がらないや」
桜「そうです、がんこなところあって(笑)」
「話が逸れましたけど、潤ちゃん、ジュースも
お菓子も食べませんか？」
桜「ほとんど、食べさせたことがないんです、
お茶か牛乳でたま〜に、幼児用の小さなりんご
ジュースを飲ませるぐらいで。
お菓子も市販品はほとんど口にしたことがない
です。
おうちでホットケーキを焼いたりはしますけど、
スナック菓子もチョコレートもほとんど
食べたことないです。
だから、こないだポテト食べた時、衝撃だった
みたいです。
何とか半分でやめさせたんですけど、結構、
食べてるお友達もいてびっくりしたんです」
「じゃあ、ほぼ手作りってことですね、
うらやまし〜俺が毎日行きたいわ、
なのに食べない男子ふたりね、しかも、
筋金入り、で、病院では言われるし、
嫌になりますよね？」
桜「食事ぐらいって思って、がんばって作っても
食べなくて、なにやってるんだろうって。
余っちゃうし」
「ホントうらやましい、いいな、智くんも
潤ちゃんも」
桜「先生、食べていただけますかって冗談ですけど、
どうしたらいいんでしょうか、潤ちゃん」
「あの、誤解せずに聞いてほしいんですけどね、
手作りが一番だし、桜さんすごいと思います。
でも、たまには、お惣菜を買ったり、外食したり
してもいいんじゃないですか？
市販のお菓子やジュースもたまにはいいと思い
ます。
作りたくない時もあると思いますし、潤ちゃんに
スーパーでお菓子選ばせてみるとか、菓子パンとか。
市販品をすすめるわけではないですけど、
買い物行くとお菓子とか欲しがりませんか？」
智「潤ちゃん、連れて行ってもいいの？」
「え、行かないの？」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年6月15日 6時
