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いよいよ、花ちゃんとまーの初対面。
キャリーの扉が開くと、花ちゃんはゆっくり出てきて周りを
見まわしている。
くりくりの目でとてもかわいい。
トレーナーさんは、「手放せなくなりそうでした」って苦笑いした。
「まー、はなちゃん、かわいいね〜」
よろこぶと思ったら、大泣きで俺の胸に顔をうずめた。
「どうしたの？好きでしょ？これから一緒にいるよ」
ト「まーくん、入院していた時もわんちゃん来てたでしょ、
今日は、びっくりしたかな？」
花ちゃんは、大泣きのまーを気にせずに、俺、智くん、トレーナー
さんの様子を伺った後、一緒にやって来たクッションの上で
寝転んだ。
その後、トレーナーさんから細かい説明を聞いた。
花ちゃんは、起き上がって自分でトイレを済ませた。
智くんが『花ちゃん、おいで』って言うと
チョコチョコ歩いてきた。
花ちゃんをいい子、いい子した智くんを見て、まーはさらに
大泣きした。
しばらく、環境の変化で夜泣きするかもしれませんと言われた。
トレーナーさんは、「では、ご家族水入らずで過ごして
くださいね、困ったことがあれば、いつでも連絡してくださいね、
また、顔を見にきてもいいですか？」って言われた。
もちろん、二つ返事で、『いつでも見にきてください、これからも
よろしくお願いします』とあいさつしてお見送りした。
「まー、導尿しようか」
やっぱり、お腹の張り具合で導尿した方がよさそう。
ベッドへ寝かせて準備する。
智「やってもらおう、パパもいるからね、
花ちゃんもね」
昨日と同じ大泣きだけど、何とか二人で処置できた。
処置中、花ちゃんはおとなしくしていた。
「終わったよ、がんばりました、
花ちゃんにきてもらおうか」
また、俺にしがみ付く。
まさかと思うけど、こわいらしい。
「こわいの？大好きでしょ。
見てあげてよ」
まーを花ちゃんの方を向かせる。
花ちゃんは、近くに座ってまーを見ている。
「にぃ、がんばったよ〜」
まーの手を取って、花ちゃんをなでなで。
まーは大泣きしているけど、花ちゃんはまーにお腹を見せた。
ずっと抱っこしたり、処置したりでトイレが、がまんの限界。
「まー、ちょっと待てってね、智くん、トイレ行ってくるから
おねがい」
抱っこからおろして、花ちゃんの横へ寝かせた。
智「あ〜、はいはい、いってらっしゃい」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年4月18日 10時
