設定 １３−７ ページ43
受付の看護師さんに声をかけると、
「はい、先生から聞いてます、どうぞ」とすぐに
診察室へ通された。
先生は診察室で待ってくれていた。
医「まーくん、また会っちゃったね、
さっき、もしもししたから、熱だけ測ろうね」
体温計をはさんでもらって、俺がおさえるけど大泣き。
「まー、お熱測ってるだけだよ、まだ、何もしてません」
体温計がなって、平熱。
医「そんなこと言われてもね、まーくん、お熱測るのが
いやなんだもんね、
そのまま、抱っこしてもらっててね、
冷たいよ、ちくっとするよ、がんばれ」
腕を消毒されてすぐ、針を刺されると「うわ〜ん」って
一際大きな声で泣いて、薬液が注入されるともう一段大きな
声で泣いた。
医「おしまい」
「ありがとうございました、まー、泣きすぎだよ〜」
医「まーくん、もう一回だけお腹触らせて、いい？」
「はい、お願いします、なにか？」
医「うん、便秘もあるけど、尿も溜まっている気がしてね」
「やっぱりそうですか、入院中にカテーテルを入れていた
期間が長かったせいか、少し出にくいというか・・・」
医「エコーしてみようね」
すぐにエコーをしてくれた先生。
エコーを見てみると、膀胱に尿が多量に溜まっている。
「溜まっている量が多すぎますね、
まー、ごめんな、しんどいのに気がつかなくて」
医「リハビリや病院で緊張しているのもあると思うけど、
導尿しようか？
どうする？翔くんがやってあげる？」
「はい、やってもいいですか？」
医「お父さんは、つらいかな？外されますか？」
智「いえ、付き添ってもいいですか、邪魔にならないように
気を付けますので」
医「もちろんどうぞ、途中でもつらかったらおっしゃってください」
そのまま、となりの処置室へ移動してベッドへ寝かせる。
もう、大泣き。
かわいそうだけど、主治医として処置しようと心に決めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年4月18日 10時
