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なんとか、俺の膝の上に座ってくれた。診察させてくれるかなと
思っていると、入り口で声がした。
蓮父「おはようございます、蓮、お世話になってますか」
蓮「パパ〜」
耳「は〜い、おはようございます、今から診せてもらうところです、
どうぞ」
蓮父「ありがとうございます、お世話になります」
耳「パパも来てくれたし、診せてね、お耳、痛い？」
「はい、痛みがあるようで、昨日の夜、教えてくれたんです」
蓮「痛いことしないで、嫌だよう」
耳「この前、がんばってくれたもんね、最初はどうなってるか
診るだけね、右からね、パパの方向いててよ」
そっと耳鏡を入れてくれた先生。
蓮「ふぇ〜いや〜潤くん、いやだ〜」
「うん、うん、気持ち悪い？痛い？」
蓮「どっちも〜やめる〜」
耳「よしよし、右は休憩ね、
次、左のお耳ね」
左耳もそっと耳鏡を入れてくれた。
耳「えらいね〜、ちゃんと診せてくれるもんね」
蓮「きらいなんだよ〜蓮くんきらいなの〜」
蓮父「うん、うん、蓮くんきらいなんだもんな」
蓮「パパ〜痛いの〜」
耳「痛い？診てるだけだからね、気持ち悪いね」
蓮「うう〜ん、潤くん、
潤くんとお薬したもん、触らないで〜ふぇ〜」
耳「ちゃんとお薬してくれたもんね、
ここにしかないお薬だけ、入れようね、
先生がそっと入れようね、水族館、行くんだもんね」
診察台に置かれた細長い器具を見てしまった蓮くん。
蓮「この前、それ、痛かった、しないの〜しない」
耳「前はね、カリカリしたけど、今日しないから痛くないよ、
約束する」
「痛くないんだって、潤くんにくっついてじっとしていたらいいよ、
先生、それで大丈夫ですよね？」
耳「うん、それでいいよ、絶対、カリカリしないから、
気持ち悪いなって思ったら、もう終わってるよ」
蓮父「やってもらおう、パパもいるからね」
蓮「パパも潤くんもだよ」
「もちろんいるよ、抱っこしてるからね。
先生お願いします」
素早く両耳にお薬を入れてくれた先生。
『いや、いたい』って言ったけど、終わった。
耳「蓮くん、おしまいだよ、翔ちゃんと水族館楽しんでね」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年4月18日 10時
