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潤「失礼します、お待たせしました」
潤くんが来てくれた。
智「このたびは、お世話になります、よろしくお願いします」
潤「こちらこそよろしくお願いします、
まーくん、こんにちは」
「よろしくお願いします、雰囲気を感じたのか、院内へ入った
途端にぐずぐずしだして・・・」
潤「そっか、病院はいやだね、
改めて、状態を聞かせてもらってもいい？」
「もちろん」 智「はい、お願いします」
潤「まーくん、ここにゴロンしてね」
「まー、ゴロンしような」
潤「いやだね、翔ちゃんの抱っこがいいね、
いやの意思表示、はっきりしてるね」
「そうかな？身内の欲目かなと思ってた」
潤「さっきと全く表情が違うよ、
言葉は出ない？」
「俺たちには、『にぃ』と『パパ』って聞こえるかな、
あと、『いや』と『痛い』が、たまにって感じかな」
潤「まーくん、にぃの方を向いてごらん」
ゆっくり、俺の方を向いてくれた。
潤「にぃ、いたね〜、パパはどこかな？」
潤くんの声かけで智くんを見た。
潤「パパもいたね、じゃあね、腕触るよ〜
次ね、肩、そまま、バンザーイ」
潤くんにしっかり触られて、大泣き。
雅「うわ〜ん」
潤「泣いてもいいよ〜、次、足ね〜」
足って言われて、さらに大泣き、
必死で拒否を意思表示。
潤「足、きらい？
でも、がんばろう、
よし、股関節からね〜次はお膝、最後、足首、
反対の足やったらおしまいね、
おお、逃げろ〜逃げろ〜」
本当にいやみたいで体をよじる。
見ている方がハラハラドキドキ。
やっぱり、潤ちゃん、ストイックというかスパルタというか、
退院後、最大の大泣きにかわいそうになった。
雅「うわ〜ん、うわ〜ん、にぃ」
大泣きの状況で『にぃ』って言われたことで、俺のことを認識
していると、確信できた。
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年4月18日 10時
