設定 １１ー１３ ページ20
その場でしばらく抱っこしてくれた雅先生。
雅「潤ちゃん、パパの所へ帰ろうね、
うん、パン持ったままでいいよ」
左手にカレーパンの袋を持っている。
潤「ねぇ、抱っこして」
雅「抱っこしたよ、右手、先生とつないで歩こう、
反対は智先生いてくれるからね、さあ、行こう」
しぶしぶ、雅先生と手をつないだ。
右手だけつないで、左手にパンを持って歩くって言う
潤ちゃんには難しい状態。
ゆっくり歩き出した。
智「上手だね、すごい」
あとほんの少しって言う時に、バランスを崩してこけそうになった
けど、雅先生が受け止めてくれた。
雅「大丈夫？びっくりしたね」
潤「・・・もう、やだよぅ、こわい」
その場に座り込んで、シクシク泣き出した。
左手にカレーパンを持ったまま。
雅「よくがんばりました、上手だったよ、
ノートに書いておくから、今度、松にぃに
見せてくれる？」
潤「松にぃ・・・泣いたって書いちゃだめ。
おねがい、約束してるの」
雅「約束？どんな約束か教えて」
潤「こけそうになっても泣かないって、
でも、こわいんだもん、
潤ちゃん、こわいの。
泣いたらね、シールもらえなくなっちゃう、
もうすぐ、いっぱいになるんだよぅ」
雅「こわくて涙でちゃうんだね、
松にぃのノートには、書かないよ、
シール集めているの？」
潤「・・・うん、ちゃんとやったらね、もらえるの、
もうすぐ、ごほうびなんだもん」
雅「そうなんだね、松にぃ、きびしいの？」
潤「うん、だめな時は絶対だめ」
雅「ノートには書かないからね、どうしようか？
ここまで、パパに迎えにきてもらう？」
潤「パパ、来てほしい」
雅「パパと歩くよ、抱っこじゃないよ、いい？」
潤「・・・うん、歩く、もう一回は、なし？」
雅「もう一回はないよ、あそこへ到着したらおしまいね」
「パパ、来たよ、あそこまでならすぐだね、
立っちしよう」
潤「うん」
なんとか手をつないで歩いて、ゴールへ到着。
先生方がこれでもかって言うぐらいほめてくれた。
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年4月18日 10時
