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和「了解です、あ、戻って来ましたね」
雅「戻りました」
智「私も戻りました」と大野先生も紙袋を持って戻って来られた。
「ありがとうございました、潤ちゃん、ありがとうした？」
潤「したよ、パパ、赤ちゃんじゃないのに恥ずかしかった」
雅「ちゃんと、お礼も言ってくれました、ほとんど、自立に
近いですね」
「そうですか、自宅やなれた場所だと何とかです」
お手洗いから戻って、そのまま、雅先生の膝の上にいる。
潤「・・・あのね、持って来てもいい？」
と小さな声で言って、先生方を見る。
智「学校に？何を持って来たいのか教えて」
潤「スマホ、みんなね、お迎えの時、
電話するもん、だから、潤ちゃんも」
智「スマホかぁ。買ってもらったの？」
潤「パパに買ってもらった」
「お友達が持っているのを見て欲しいって。
キッズ携帯にしようと思って、見に行ったら
お友達と同じスマホがいいって。
学校の時は、おうちに置いておこうって話したんです
けど、『お迎えの時、電話するから持って行きたい』って
言うんです。
学校の決まりがあるから、先生に聞いてみようって。
ダメな決まりなら、先生方から伝えてもらえると、
納得すると思うんです」
和「なるほど、ケースバイケースで決めるんですけど、
学校内では預かることがベースにありますね、
先生方、どうしましょうか？」
智「朝、登校したら預かって、下校するときに返すで
どうかな？
そしたら、潤ちゃんの希望するお迎えの電話ができるでしょ。
その時、電話する相手は、お迎えに来てもらう人だけ。
ゲームやメールは、学校では開かない」
和・雅
「それでいいね」
智「潤ちゃん、聞いて。スマホ持って学校へきてもいいよ。
でも、学校へ来たら、先生たちが預かります。
学校が終わって帰るときに、潤ちゃんに返します。
その時は、『お迎えお願いします』って電話するだけね。
ゲームやメールはしない、約束できますか？」
潤「できる。『お迎えお願いします』だけ」
和「じゃあ、安心して学校来れるね、待ってるからね」
潤「・・・月曜日ね、お昼までがいい」
智「うん、月曜日はお昼までだからね」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年4月18日 10時
