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翔「お手洗い行ってくるから、待っててくれる？」
蓮「うん、待ってる」
潤side
翔ちゃんを見送ると、不安そうに俺を見る。
「ねぇ、ノート持っておいで」
蓮「・・・はい」
この世の終わりかって言うくらい、しょんぼりしてノートを
持ってきた。
「見てもいい？」
蓮「・・・はい」
申告されていたけど、見事に白紙。
でも、毎日、ママかパパの字で書かれたふせんが貼ってある。
「きれいなままだね・・・。潤くん、厳しすぎかな？
鬼さんなるし」
蓮「鬼さんはだめ、
潤くんがいいの、でも、学校の友達でも喘息の子がいてね、
はなしたら、『お薬ももしもしの日もさぼっても、
何も言われないし、痛いこともほとんどしない』って。
体育もね、『やりたい』って言ったら、やらせてくれるって。
いいなあと思って、家でパパとママに話したら、
『同じ喘息でも、友達と蓮は違うでしょ、潤先生だから、
いやいやしても待ってくれるのよ、
パパとママは、潤先生じゃないと嫌だよ』って」
潤「友達は、体育しても大丈夫そうだった？」
蓮「ううん、次の日から何日か休んでた、発作出たんだって」
「ホントはね、蓮くんが「体育したいだろうな、お薬も日誌も
面倒だろうな」ってわかってるよ、
すごくがまんしてるもんね、『ダメダメ』って言うの潤くんだしね」
蓮「うん」
「小さい頃さあ、俺がまだ研修医だった頃ね、
発作出たり、熱出たりして、よく入院してたよね、
覚えてる？」
蓮「うん、少しだけ、ギュッとされて痛いこといっぱい・・・」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2020年12月24日 9時
