きょうは・・・続続 (ページ19)

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翔side

潤は、生まれた時から、体が弱くて他の子と比べて発達がゆっくり
だった。
奥さんは、そんな潤をどうしても受け入れることができなくて・・・。
シングルファザーとして育てる道を選んだ。

勤務する病院が理解、協力してくれてなんとかここまでやって
こられた。

潤の主治医でもある智くんは、シェアハウスっていうことで
同居して助けてくれている。

今も智くんは夕食を作ってくれている。

智「翔ちゃん、潤くんとお風呂はいってきたら？」

「うん、そうさせてもらうよ。潤くん、お風呂はいろう」

潤「ふぇ～ん」

潤は、とてもおとなしい性格で自分の思いを言葉にするのが
苦手。
だから、高校生になった今でも泣くことが多い。
苦手なことをしようって言われると、言葉より先に泣き出してしまう。

今は、シャンプーのことが心配なんだと思う。

「どうしたの？」

潤「髪の毛、あらわない・・・ふぇ」

「大丈夫、髪の毛、洗います」

俺か智くんに『～します』って言われると、なんとか
我慢できることが多い。

二人でお風呂に入る。

シャンプーは今でも足の上に仰向けに寝転んでする。

「潤くん、ゴロンして」っていうともう、泣き出す。

泣きながら俺の指示に従う。

「大丈夫、タオルしてるでしょ」

毎日、シャンプーが終わる頃には、大泣き。

でも、お風呂自体は嫌いではないから助かっている。

お風呂から上がって、今日は３人揃って夕食を食べる。

俺が当直でも、智くんとなら普通に過ごせる。

俺も智くんもダメな時は、担任の和先生が見てくれることも
ある。