103.欲張り ページ3
先にキュヒョンに お風呂に入ってもらって
出てきた彼の髪を 乾かしてあげる。
いつ頃からだったか 私の中でも
この行為が スタンダードになった。
TVの中では 踊って乱れることが無いように
格好よく セットされてる髪が
この部屋でシャワーを浴びることによって 素に戻る。
さわり心地の良い サラサラのそれに
手櫛を通しながら 温風を当てていれば
その間の彼の、無防備すぎる表情や 仕草に
いつだって、私の心は持っていかれてしまう。
あがって直ぐの 片手でゴシゴシ髪を拭く姿は
視線のやり場に困るほど 色気が溢れ出てるのに
私の足元に膝を抱えて座って されるがままの今の彼は
まるでお風呂に入れてもらった子犬のようで
抱きしめたい衝動を抑えるのに 必死だったりする。
気付かれてない、と 思うけど
実際のところは わからなくて
気付いていて、知らんぷりされてるなら
とんでもなく、恥ずかしい。
「乾いたんじゃないかな？」
KH「うん。ありがと。ねぇ・・A？
顔色悪いけど、大丈夫？」
「え？・・そう？」
KH「疲れてる？それとも そういう日、だから？」
「あ・・そうかも。大丈夫だよ？ありがとう」
忙しいのは断然 彼の方なのに
いつ、どんな時でも 私を気遣って
心配してくれる彼に 笑顔を返しながら
いったん リビングを離れた。
お風呂を済ませて 戻ってくれば
珍しく彼は テレビに見入っている。
邪魔しないように 静かに隣に座れば
足を広げて 私の腕をそっと引き寄せた。
KH「こっち、おいで？」
無意識の その、甘い声。
手をついて 足の間に収まれば
すぐに ドキドキが始まって
若干、心臓に痛みを感じるほど。
お付き合いするようになってからの私は
随分 大胆になったかもしれない。
いい年になるまで 色々知らなさすぎた反動が
今 やって来てるのかもしれない。
自分から誘う、ということに
恥ずかしい、と思う気持ちがあるのに
触れたい、や
触れてほしい、が
キュヒョンに会うたび 溢れ出てる気がする。
それが、最近 怖い。
どんどん、もっと、って
欲張りになってる気がして、怖い。
欲張りになっていいよ、って
よく言ってくれる キュヒョン。
言葉を思い返しつつ
幸せなひとときに 目を閉じた。
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miki(プロフ) - ひかり♪さん» そうですか？ありがとうございます！私の妄想の兄さんはこんな感じの人なんですが(汗)ひっそりを早く近づけて一緒に楽しんでいただきたいんですがなかなか進まなくてｼﾞﾀﾊﾞﾀしてます(泣) (2013年7月6日 20時) (
レス) id: 1b204763f3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり♪(プロフ) - 兄さん、いい味出してますね^^ひっそり〜と交わってきたような本編。わかっていても消えない想いに苦しむミンくん、皆に見守られて、それもまた辛そうで・・・ああ恋ってこんなだったかも〜と、共感してます^^ (2013年7月6日 16時) (携帯から) (レス) id: eb66ac2e50 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - さらさん» コメントありがとうございました！私の妄想の中のぎゅったんは優しくて心配性です（笑）可愛いって思ってもらえて安心しました〜♪ (2013年6月18日 21時) (レス) id: 31e1ff3501 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - 心配性なギュ氏もかわいいですね^^ (2013年6月18日 14時) (レス) id: e7c178481f (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - ぎゅーてむさん» ありがとうございます！毎日遊びに来てくださってるようでとても嬉しいです！これからもがんばります♪よろしくお願いします<(_ _)> (2013年6月17日 8時) (レス) id: 31e1ff3501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miki
| 作者ホームページ：https://twitter.com/0203miki0228
作成日時：2013年6月5日 14時
