続〜ゲームギュとの恋〜20

504.驚かされる行動力 ページ29

その後、父とはタイミングが合わず
・・というより たぶん、避けられたかな。

母におやすみを伝えた後 私も自室に戻って
緊張して 存在すら忘れていた携帯を 手に取ると
キュヒョンからのメッセージに 気づく。

「今日の公演、無事に終わったよ」

簡潔に書かれた いつものメッセージに
ホッ、と 胸が和んで。

ソウルの部屋ではない 実家のこの部屋で
ハングルで書かれたメッセージを 読むことが
少し 不思議な感覚だけれど、それが

私たち二人を 繋ぐもの

そう、分かっているから
愛おしくって。

おつかれさま、と
24日の外泊許可をもらったこと、と
翌日は 父が仕事だから会えない

そのことを綴って 送信をタップした。

枕元に携帯を置いて 布団に潜り込む。

日付が変わるころ
明日、少し話せたらいいな・・、なんて
考えながらも 重たくなっていく瞼。

どのくらい 時間が経っただろう？

着信音に気づけば 一気に目が覚めて
慌てて 携帯を手に取った。

「もしもし？」
KH「ごめん、俺。寝てたよね？」
「ううん、平気。お休みだし
少しくらい寝坊したって 大丈夫」
KH「そっか(笑)メッセージ見たよ。
お父さん、お仕事なんだね」
「そうなの。私、自分が休みだから
勘違いしちゃってて」
KH「俺もじゃん(笑)全然 気づいてなかった(笑)」
「二人して うっかりしてたね(笑)」
KH「それで、と言っては なんだけど」
「ん？」
KH「明日は、いらっしゃるかな？」
「え？明日？」
KH「そう、明日。明日なら日曜だし
ご挨拶できるなら 伺おうと思って。
・・急すぎるかな？」
「いや、その・・でも、忙しいでしょ？」
KH「ご実家の住所、メッセージで送ってくれたら
タクシーの運転手さんに 見せて
連れてってもらえるんじゃ、って 思ってて」

この人の 行動力の源は
一体どこに あるんだろう？

でも 今回は、先に 聞かされた分だけ
まだ 親切かもしれない(笑)

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