続〜ゲームギュとの恋〜20

495.セミダブル ページ20

「疲れてるね・・大丈夫？」
KH「・・この充電で、復活する」

声と ともに
ハグが 少し強くなって。

腕を出して 彼に応えた。

一緒に 夕飯を食べて
一緒に お風呂に入り
一緒に ベッドに入る。

口数が少ないのは、きっと
疲れが取れてないから なんだろう。

「ね、キュヒョン？」
KH「・・ん？」
「一人、で・・ゆっくり寝た方が
疲れ、とれるんじゃない？」
KH「何、今更(笑)」


Aを抱きしめて眠った方が 熟睡できる


この部屋に 彼が泊まるようになって
何度となく 言ってもらった言葉だけれど。

「・・今更、かな」
KH「余計なこと 考えてないで。さ、寝るよ」
「・・・うん」

結局、彼が言うことに
私は従ってしまって、というか むしろ


私が 彼に抱きしめていてほしいんだ


そう、気づいて。

「こんな風に泊まってくれる 彼ができるなら
セミダブルじゃなくて ダブルを買えば良かった」

そんな風に 呟けば

KH「ダブルに 買い替えたとしたって
きっと、くっついて 寝るけど(笑)
俺が来られない時に 寂しく思うだけだから
セミダブルで いいんだよ」

私の髪を その長く綺麗な指に 巻き付けながら
優しい瞳で、そう 返してくる。

KH「仕事は順調？クリスマス、休めそう？」

彼の思考は もう、1か月先の事。

彼のほうが 忙しいのに、いつだって
先回りして、私の事を 考えてくれる。

そんな彼に、私は
どれだけのことを 返せているかな？

「うん、頑張ってる。部長には もう
オッケーもらったから、あとは 私次第」
KH「そっか。楽しみだな」

週が明けたら 横浜に行くと教えてくれた。

3日間。
3人だけでの コンサート。

「成功するの、祈ってる」

頑張って、とは 言わない私に
彼は 優しい笑みで 頷いた。

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