続〜ゲームギュとの恋〜20

490.彼の自信 ページ15

母『歌うまい人ばっかり、ってこと？』

一通りの説明を 聞いた母が言った一言。

『他のメンバーも上手。その言い方、語弊あるから』
母『でも、そのユ なんとかで 神戸来て、』
『ユニット、ね』
母『そこに キュヒョン君は入ってるのね？』

お休みのことは 近い内に会社と相談するから
と、私は その電話を切った。

心なしか 嬉しそうに聞こえたのは、やはり
私があの人にとっては まだまだ子供だという
証拠なんだと思う。

電話をかけている間に
彼からのメッセージを 受け取っていて

まるで 電話していたのを見ていたかのように

もしお時間があるなら ご両親も招待するから
と、そこには 書かれてあった。

母に電話していたことを メッセージにしたら
すぐに 彼専用の着信音。

「いいの？電話してきて」
KH「平気。みんな自由に盛り上がってる(笑)」

そういう割には 彼の後ろに声はなくって

「一人？」

そう聞けば
部屋に移動した、って
そう 教えてくれる。

KH「こんなことなら、Aの部屋に
行けばよかった(笑)」
「(笑)・・ね？キュヒョン」
KH「ん？」
「今日ね、・・少し ソンミン君と話した」
KH「・・そう」
「お手洗いに立った時、廊下で・・会って」
KH「うん」
「世間話、って いうか」
KH「・・それで？それだけ？」
「また・・連絡してもいい？って
聞かれた」
KH「うん。どうぞ、って 言ってあげた？」
「え・・・、うん」
KH「それで いいよ」

え？
本当に？

KH「Aの彼氏は 俺だって自信、あるから。
Aが 俺のこと想ってくれてる、って 自信も」

お休みが 取れて
本当にコンサートに来れることになったら
お母さん達にも 声をかけてみて？

再度、言葉で伝えてくれた彼に お礼を言った後
おやすみを告げて 電話を切った。

ベッドに 身体を預ける。

楽しい雰囲気の中、少し いつもより
量が多くなってしまった アルコールと
ホッとさせてくれる 見慣れた天井が

ひとりの私を 緩く
眠りの世界へと 導いていった。

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