387.隠れて怯える私達 ページ12
KH「・・あのさ、A?」
「・・ん?」
気怠い、けど
愛おしい時間の中
少し 戸惑いが感じられる声に
抱きしめられたままの 彼の胸の中から
顔だけ 彼へと向ければ。
KH「その・・。誤解しないでほしいんだけど。」
「・・? うん。」
KH「俺、こういうことばっかしたくて
泊まる、って 言ったんじゃないからね。」
「・・ぇ?」
KH「イヤさ。昨日も、その、・・シたのに
今日もまた、みたいに 思ってないかな、って。」
「そんなこと、思わないよ(笑)」
KH「ホント?」
「本当(笑)」
KH「なら、いいんだけど。ちょっと 心配になって」
そう言うと 少し 耳を赤く染めながら
ギュ、って 音が鳴りそうなほど 私を
強く強く、抱きしめてくれる。
「苦しいよ(笑)」
KH「ダメ。もうちょっとだけ。今、俺
めちゃくちゃ 顏赤いはずだから」
既に見ちゃったから 知ってるのに(笑)
それに そんな心配、いらないのに。
私だって・・
触れていられるなら
触れてもらえるなら
・・って、もう随分前から
よくばりになってるんだもの。
もぞもぞと 腕を出して
彼の広い背中に 回せば
また、彼の腕が 強くなって。
KH「どうしよう・・好きが止まんない」
「私だって!私の方が きっと、」
KH「ううん、絶対 俺だって」
他の人に聞かれたら
バカップルか、って
笑われるのかもしれないけれど
晒されない想いに
隠れて怯える 私達は
こうして 言葉にして
こうして 確認することで
自分達を守っているのかもしれない、と
彼の素肌に 自分の頬を寄せながら
ぼんやり 考えていた。
・・・
「動いたら ちょっと小腹が空いたかも(笑)」
そんな 彼の言葉に
甘い空気がフッと切れて 笑い合った私達は
乾杯するために シャワーを浴びることにした。
KH「おつまみとか、お願いしてもいい?」
「もちろん。じゃぁ、シャワー。先にいい?」
KH「そうして?で、終わったら 声かけて?」
「うん♪分かった」
なんてことない、やり取りに
何とも思っていなかった。
ずれてしまったシーツを 体に巻きつけて
ベッドから出た 幸せ気分の私は
その 短い時間に
彼が 何をしたか、を
その日、知ることはなかった。
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miki(プロフ) - 節分(旧:正月と節分の間)さん» おめでとうございます!拝読だなんて、なんと丁寧な!私なんかの妄想にもったいないお言葉です(笑)今年もよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年1月4日 22時) (レス) id: 47528efc5c (このIDを非表示/違反報告)
節分(旧:正月と節分の間)(プロフ) - mikiさま!明けましておめでとうございます!更新有難うございます!これから17章(凄い!)拝読してきます!マイペースでの更新お待ちしてます!(^O^)/ (2015年1月4日 17時) (レス) id: f60909124f (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - りんさん» お久しぶり、全然OKですぅありがとうございます!この続きは17章になっておりますのでお読みいただければ幸いです♪本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m (2015年1月4日 13時) (レス) id: a326124368 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - 美姫さん» 新年あけてしまってからのコメ返、申し訳ありませんm(__)m京セラがもう1か月前の出来事なのにまだいろんなことから立ち直れていないmikiです(笑)美姫さまの妄想のお役に立てますよう、今年もがんばりますね\(^o^)/ (2015年1月4日 13時) (レス) id: a326124368 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ずっと前にコメントさせてもらって以来久々です(>_<)この続きがとっても気になります(¬_¬)ぎゅがとても怯えてますね…実際のぎゅもこんな一面があるのかしら?って妄想しちゃいます笑 続きお待ちしてます(^^) (2014年12月21日 15時) (レス) id: 131d442861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miki | 作者ホームページ:https://twitter.com/0203miki0228
作成日時:2014年7月2日 19時