246.もっと、強く ページ21
KH「電話、なるべくかけるから」
「ありがと。でも、無理はしないで？
休めるときは しっかり休んでね」
KH「・・本当、ごめん」
「ちがうよ、キュヒョン。私の方こそごめんね？
その・・泣いたりして。あんなに寂しくなる前に
これからはちゃんと 電話するようにするから」
KH「留守電に メッセージ残してくれるの？」
「今度からは、・・そうする」
KH「分かった。楽しみにしてる(笑)」
髪先に伸びていた 手が
柔らかく私の頭を 引き寄せた。
てっぺんに 小さなキス。
離れたく なくなって
腰に回してしまった 手。
「そろそろ 出る？」
言葉は、気持ちと 裏腹で。
それは、頭では 分かってる、って こと。
KH「うん。じゃ、いってきます」
「いってらっしゃい」
肩を抱きしめてた 手が
耳から首にかけて 包んでくれる。
離れたくない、って 思ってくれてる？
その瞳が 寂しそうに見えるのは
私の 思い過ごし、じゃないよね？
近づいてきた唇に そっと、目を閉じた。
ホントに少しだけ、最後に
チュッ、と 唇を吸われて。
KH「仕事が落ち着いたら 真っ先に会いに来るから」
切ない声で 告げながら
私の指先を キュッと握る彼に
どうしようもない程
私の心の奥は 掴まれる。
「うん・・お仕事がんばってね」
KH「こっちにいる間は がんばってるの見て？」
「もちろん」
年内の仕事を終えたら、お正月は
去年と同じように帰国する、私。
大晦日のカウントダウンの後も
テレビの生放送に出続ける、彼。
そこにある 距離は
周りから見れば 遠いのかもしれない。
だけど、それに負けない
想いとか 絆のようなものを
私達は 持ててる気がするから。
玄関で靴を履いた キュヒョンが
いってきます、の ハグをくれた。
この一年、最後のハグ。
次に会う時は きっと また
もっと彼を 好きになってる気がする。
送り出して、少し 息を吐き出した。
鼻の奥が ツン、とした。
もっともっと、強くなりたい
私自身のために
彼のために。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miki(プロフ) - あやぎゅさん» コメント、嬉しいです（泣）ありがとうございますm(_ _)m 待ちます、って言っていただけて逆にこれからも出来るだけがんばろう！って元気になれました！本当にありがとうございました♪ (2013年11月25日 22時) (
レス) id: ede77fa757 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - karinさん» ありがとうございます！出来る限り頑張るのでまた遊びに来てくださいm(_ _)m (2013年11月25日 22時) (レス) id: ede77fa757 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - あっちゃんさん» 真面目なんかじゃないんですよ(泣)これから忙しい時期に入りますし、最近こういう裏切り行為みたいなことが続いてしまって心苦しくなってしまったんです。ご理解いただけて本当に嬉しいです！できうる限り頑張りますのでよろしくお願いします！ (2013年11月25日 22時) (レス) id: ede77fa757 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - のこさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございますm(_ _)m 私自身この二人にはとても愛着があるのでできる限り長く読んでいただけるよう頑張りますね♪これからもどうぞよろしくお願いします！ (2013年11月25日 21時) (レス) id: ede77fa757 (このIDを非表示/違反報告)
miki(プロフ) - ももさん» ありがとうございます（泣）優しいお言葉に感動です。できる限り頑張りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2013年11月25日 21時) (レス) id: ede77fa757 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：miki
| 作者ホームページ：https://twitter.com/0203miki0228
作成日時：2013年10月26日 0時
