社畜、属国の姫になる【ｄ！】【軍パロ】 (ページ5)

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かちゃり、かちゃりと音を立てて、黒い服を着た人が持ってきたのは、

カラフルな色合い、インスタ映えそのもののようなスイーツと、

白と金で彩られた美しいティーカップ達。

そしてわたしの目の前に座りそれをニコニコと眺めているのはー

「さて、何もないのにお話をするのは少しつまらない物ですし、

是非我が国の茶でもお楽しみになってください」

　
私を眠りから醒させたあの轟音の原因。

私が恐る恐る開いたドアの向こうで、

大勢の軍服を着た男達と、

今私のそばにいる1人の執事を引き連れて、

立っていたその男。

ー緑色の軍服礼装に、赤い帽子。

ニコニコと笑うその顔には、

どこか油断の無さもみえてくる。

クルクルとした茶髪が可愛らしい、

ドアを支えながら呆然とした私に彼は名乗った。

「どうも、おはようございます

オスマンです」ーと

ー誰

マジで誰

「今日は甘いものと合わせやすい茶葉を持ってきました。

わたしのお気に入りのものです……

まずは、

この時間を楽しみましょう」

困惑する私に変わらず笑顔で語りかけるオスマンさん。

「は、はぁ………」

いや、

こちとら状況何も掴めてないのに何を楽しめと？？？

そもそもあんたは誰なんだ。名前しか名乗られてないが？？？

「さてー

お話は行っているとは思いますが……

改めて自己紹介させていただきましょう、

私が、

W国陸軍準元帥、兼

外交長官のオスマンでございます

以後よろしくお願い致します」

スッと差し出された右手を社畜反射的に深く礼をしながら取る。

「あ、

山一ネットワークホールディングスの小熊です

よろしくお願い致します」

「………？」

え、

私が思わず会社名と共に名を名乗ると(ビバ！社畜魂！！)

オスマンさんが一瞬、ほんの一瞬、

怪訝な顔を見せた。

けれどその顔はすぐに笑顔に戻る。

「………ありがとうございます

さて、込み入ったお話の前にまず、

私より一つ宜しいでしょうか？」

「え、あ、

どうぞ」

困惑にひたすら困惑を重ね続けら私にオスマンさんはゆっくりとそう言うと、

突然、

座っていた椅子から立ち上がり

深い礼をした。

「え、え！？

あ、あの………オスマンさん……？」

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「この度は本当に

お悔やみ申し上げます

さあ、AA様

ついてきてください」