先輩方、それ、家でやってください。【Fuma.K】

ろく ページ8

俺の席は窓側から数えて3列目の一番後ろ。



めっちゃラッキーじゃん！って思ってたら風磨が俺のところに来て、









『やばい…隣の席の人めっっっちゃ可愛いしなんかいい匂いするんだけど…』







健「お前頭大丈夫か？？」







『中島よりは大丈夫だって』






健「お前ほんと失礼だな



…で、隣の席の人、どの人？」









『あの子だよ、こっから見て右隣の列の前から3番目の子』




風磨が指さした子は、俺から見たら後ろ姿しかわからないけど…

髪の毛がさらさらと窓から入ってくる風になびいていて。



どことなく人を惹きつける雰囲気を持った女の子だった。








『Aっていうんだって…挨拶したらすっごい笑顔で返してくれてさ、』






風磨が今までにないくらい興奮してる。

やっぱさ、そんな態度とってたらその子の顔見たくなるじゃん？






健「ちょっと風磨の席戻ろうよ」





『は？！？、むりむりむり何言ってんのお前

俺ほんとに緊張で死ぬんだけどこれから1ヶ月くらいどうしよ俺…』





健「え、なにそのAさん？のこと好きなの？」









まさかなって思ったよ。


こんな初日でこいつが落ちるわけないって思ったよ。









『やばい、俺めっちゃあの子のこと好き』

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