先輩方、それ、家でやってください。【Fuma.K】

にじゅーはち ページ32

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今日はAも中島も用事があるらしいので1人でそのへんをふらついてた。



最近は部活も終わったはずなのに忙しくて買いたいものが買えていなかったので、動くのがめんどくさいと言う身体に喝を入れて最寄りのショッピングモールに向かった。







春休みだからかいつもの平日よりも高校生が多くていつものように携帯をいじりながら歩くことができず目的地に向かってひたすら歩いた。




そういえばシャー芯なくなってたな〜…とか




あ、あの服気になる〜…とか




あれAが好きそ〜…とか






そんなこと考えて歩いてたわけよ。









だからさ、Aと中島が2人で歩いてるなんて思わないじゃん？



…2人を見つけた時、どす黒い感情が自分の中に生まれるのがわかった。









『……は、Aと、なか、じま……？』









Aが俺を好きなのはわかりすぎるほどわかってる。




逆に俺がAを好きなのもわかりすぎるほどわかってるはずなんだよ。








いつも一緒にいる中島なら。








疑問と不安が頭の中を埋めつくしてどうしようもなくなって2人に話しかけるのも気が引けて、買ったものだけを持って家に帰った。









＿＿＿＿ねえ、なんで？Aは俺のじゃないの？

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