先輩方、それ、家でやってください。【Fuma.K】

にじゅーなな ページ31

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「この辺かな…ね、健人くんはどれが風磨に似合うと思う？」





店の中をふらふらしていると、ショーケースの上にアクセサリーを3つ並べた姫が俺にきいてきた。





どうやら風磨が欲しいもの、ではなく風磨に似合うもの、を選んでいたらしい。


考えてもよくわかんなかったんだろうね。笑








健「ん？それは姫が決めることだから俺は口出せないかな〜」






「もう、姫ってほんとなんなの…こっちは真剣に悩んでるのに」








だってもう3つしか候補ないじゃん。って言うとまた唸り出す姫。





……もう3つに決めて悩みだしてから30分は経ってますよ〜って。









「んん〜〜決めた！！これにする！」




健「お、決めたの？どれ？」







そのまた5分後。どうやら決まったらしい。右のピアスか、真ん中のチェーンネックレスか、左のベルトの中のどれか。








「この真ん中の、ちょっとごついやつ」





健「あは、確かにごついわ」





紫水晶の付いたチェーンネックレスに決めたらしい。確かにごつい。いかつい。けど風磨が身につけてるところが想像できるあたり、似合うものを選んだということなんだろう。






すいませーん、これください〜って言いながら店員さんの方に向かう姫をお会計が終わるまで待ってた。






健「買えた？」






「うん！ほんとにありがとう健人くん」






健「俺はほとんど何もしてないけどね。笑

ご飯食べに行く？」






「うん！」







風磨喜ぶかな〜って嬉しそうにしている姫。






さてと、一件落着〜









って思ってた。









まさか誰も思わないじゃん？









.









『……は、Aと、なか、じま……？』









2人でいるところ、風磨に見られてたなんてさ。

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