先輩方、それ、家でやってください。【Fuma.K】

じゅーきゅう ページ22

〈ねえ、あそこにいるのってさぁ…〉





〈待って、めっちゃ…んだけど！！〉





〈ホント…あい…よね！〉





先輩たちと話してたら校舎の方から女子特有の高い声が聞こえてきた。


目を向けると、彼女達が見ているのは僕が話している相手である先輩ふたり。








……実はこの2人は下級生に人気だったりする。


A先輩はよくわかっていないっぽいが1年生、2年生の男女に相当な人気がある。

理由は言わずもがなその見た目とおっとりとした柔らかい雰囲気だろう。




風磨先輩は自分に需要があることをよーーーーく理解している。こちらも男女人気は相当。

話しやすい性格と要領や気前の良さ、兄貴肌なところに惹かれるんだろう。




まあそんなふたりが付き合ってて、しかも見える場所にいたらそりゃ騒ぐよね。当然だわ。








「ねえふーまなんかあの子たちこっち見てるよ」




『ん？手でも振っとけば？』




「そーだね(手を振る)」







〈〈キャーーー！♡〉〉







いや、アイドル？








『ふはっ、あは、あはははは！

…あーおもしれー笑』




みんな風磨先輩の掌の上で転がされてること気づいてるのかな…？笑



すっごいおもしろがってるからこっちまで面白くなってきちゃうよね。






『あ、いー事考えた』





勝「えっ…何するんですか」





『見てのお楽しみ』




悪魔のツノを生やした風磨先輩がニコニコしながら手を振るA先輩に近づく。






『Aちゃーんこっちむーいて』




「？なにふー、！！！

んん、んっ、ふぁ、ぁ、ん…！」






〈〈ギャーーーーー！！！！！〉〉







勝「いや、何してるんですか！！」






なにしてんの？？？？





なにしてんの！！？？！？？！？！







『何って、ファンサ？』





勝「ファンサでそんなキスする人いないですよ！！！」









ほんとに、家でして！！！

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