【男攻主】テリーヌ型のプリン【東海ｵﾝｴｱ】 (ページ4)

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【不条理の塊】核弾頭を一番よく知るのは誰？第一回すだれ王！ページ4

虫「やって来ました、すだれ王～」

人が好かないような禅問答みたいな言い方で、高らかな声でそう告げていた。しかも、他のみんなも揃いも揃って部屋の片隅でダンゴムシみたいに丸まっとる俺に、

わざと板のように身じろぎもせんで拍手をしたためるのはやめてほしい。こっちが恥ずかしくなって顔がアッカーッてなってまうやん、あたふたしとるニトロくんだけに。って、やかましいわ。

す「なんやその乾いた拍手わぁ」

む「すだれさん珍しくフキゲンそうな顔をしております、お腹でも痛いのでしょうか」

なお、今回の回答者は大人しそうに見えて実は誰よりメンバー好き好きりょーちゃんと、飲み仲間で何気に仲良しなゆめちゃんと、あとは、高校ん時にいの一番に話しかけてきたてっちゃんやった。

まあ、普通に考えたら順当やと思う。正直言ってしまえばばゆちゃんとかとしちゃんにも参加してほしかったけんど、後で一緒に写真撮ってもーらおっ。

虫「この核弾頭のヤバさを知ってもらいたくてですね、この企画を持ってきました」

り「こいつ、喋りにはピー音入って妄想にはモザイクかかるからね。単純に怖いよね」

す「人聞きがワルイなあ、俺はただアガペーしとるだけや」

て「やっばい、そう考えたら今回もこいつの数少ねえリアコがボコボコに打ちのめされる回になっちまうんじゃない」

す「そりゃあらへん。視聴者のお嬢ちゃんら信じてな、ちゃーんと君らの声は届いとるからっ！」

ゆ「大丈夫だってぇ、こいつのことだから『脳みそ空っぽ気持ちぃぃぃぃ』みたいな回答しかしないでしょ、ね」

す「ゆ、ゆめちゃん～～～～」

ゆ「褒めてないよぉ、」

にこにこしながらも、ゆめちゃんは俺に容赦がない。それでいて、俺の糸つむぐ言葉も全てさらりと小袋に包み込んで受け止めてくれていた優しさ。ふう、と大きく息をつく。分かっていることだ。

まるで春を告げる妖精みたいにやわらかくて、氷の上に立つ唐変木のようにひややかな一面も覗かせていることを。

そうこうしている内にすっかり虫ちゃんは準備を整えているようだった。声は甲高く、そして軽やかに。その巧妙な語り口は思わず同姓の俺でも聞き惚れてしまうほど。

虫「それじゃあ始めますよ、いいですね？ ……第一問、すだれの昔の趣味は？」

り「とんでもないのが来たね」

す「この質問でヤバい扱いって俺をなんだと思っとるん？」
　