【男攻主】テリーヌ型のプリン【東海ｵﾝｴｱ】 (ページ15)

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【なんぼのもん】すだれを心から喜ばせてみたい！！ナニワ贈り物選手権！3 ページ15

子猫がしがみつこうとするみたく、きゃいきゃい爪を立てあっているとし虫を見て、こいつら仲悪い説出るのってなんでなんだろって思ったけどわかんなくもないな、とすっトボケた感じで隣でニコニコやわく見守っているりょうに話しかけてみると、

「今二人の喧嘩いいところなんだから邪魔しないで」、と言われてしまった。お前ってな、本当にそういうとこだぞ。まさしくボンサバドゥな素材そのまんまな素っ気なさがたまらないと視聴者は思っているのだろうが、俺からしたら甘辛いもう一声もなさすぎて困る。

俺が企画の進行を引き続きしていくうちに、何ならその不毛な言い争いは決着がついたようだった。ぼやけた音が耳に入って、思わず振り返るとそこには串をくわえて満足そうに寝てるとしみつとパッパッと手のひらを払って得意そうな顔をしてる虫さんが目に入った。

虫「これでヨシと。それじゃ、ちゃっちゃと始めちゃおっか」

り「としみつが虫さんに五平餅食べさせられてお腹いっぱいになって寝ちゃった」

(※死んだふりです)

と「おかしいだろそれはぁ、俺が簡単に懐柔されると思って……うう、ごへもちは……zzz 」

て「任せろっ、てかあいつって前の食べ歩き企画で壁にぶつけて腰痛めたとか言ってなかったっけ。もしかしたら休んでたりして。もしもし、応答せよリーダーのお通りだぞー」

ピッピッと知られぬあいまに指先で電子的な送り火をしていると、携帯のポップな着信の音が鳴り響いた。いつもの繋がる糸の隙間にくどく差し込まれるようなノイズが心地いい。にしても早い、さてはいつものように旅ロケしてたな。

ふっ、心がたとえ通うことはなくても、重なりあった電波の末端と末端に自分とあいつがここに存在している、そんな感覚を持ち続けていたいじゃないか＿＿、

ゆ『なにくだらないこと言ってんの。俺、今ね、彼女の誕生日近いからプレゼント選びにいっててさ。用件は手短にしてくれるかなぁ、それとも今度の企画についてとかそういうことについて話すのかな、』

て「うわっ、せっかくカッコよく自分語りしてたのにっ。まさか2コール目で出られるとは思わんかったんよ、それについては実はね」

ゆ『 ……ふーんっ、へぇ、面白い試みじゃん。でも正直言って難しいと思う、あいつって俺との飲み会ができるだけでこの人生には価値があるとか突然言い出すヤツだよ？ヤバくない？』

(本当に恐ろしい男だわ)
　