仕方がないか ページ17
過呼吸になったグルッペンは、神と書かれた紙を貼った人に連れていかれた
You「グルッペン、どれぐらいで戻ってくるの」
誰ともなしに、いつものことなのかと思い聞いた質問には、誰も答えられなかった
1分程の沈黙の後に気まずそうにトントンが答えた
tn「いや、分からへんよ,,,今までこんなこと無かったし」
は？とAは怪訝そうに呟いた
zm「ぺ神は平静保ってたけど今まで全くこういうこと無かったんや」
ぺ神っていうんだあの人,,,と呟きながら顔が曇ってゆくA
You「…グルッペンは、ここでやればいいと言ってくれたけど、私は旅を続けるよ。やさしさをありがとう、トントン、ゾム。そしてグルッペン」
そういうと、声を合わせて「は？」というトントンとゾム
zm「なあ、どうしても旅をしなくちゃいけないんか？ここでも探せるやろ、ここの方が効率もええし、」
ゾムの言葉を遮り、強い意志の籠った声で伝えるA
You「ごめん、自分の力だけの探したいの。やさしさはうれしいけど、ね」
折れたトントンはせめて、という言葉に続けて話した
tn「お願いや、グルッペンの目が覚めるまでは、居てくれへんか？それまででいいんや、頼む」
礼儀正しく、深く頭を下げたトントンに、さすがにAもそれなら、と承諾した
ただし、グルッペンの目が覚めたらすぐに出ていけるように準備は止めない・邪魔しないという条件付きだったが。
tn「じゃあそれまではこの部屋使ってくれや、ホンマにどれぐらいかかるかわからんねん,,,」
トントンは親指とぐりぐりと首に押し付けていた
You(昔から変わってないとこもあんじゃん、トントン。本当に困ったときは落ち着けるように、ってよくグリグリしてたなあ)
ありがとうと返し、部屋に入った
まあまあ広い。大体十二畳ぐらいの広さだ
右奥にシングルのベッド、その左に机があり、入ってすぐの左には窓、右にはクローゼットがある。無駄な装飾などは一切ない、が
You「さーて点検しておくか」
侮れない。なんたってゾム、トントン、グルッペンたちが用意した部屋だ。盗聴器やらカメラやらがあるかもしれない
怖すぎ、と呟きながらカーテンレールやクローゼットの隅から隅まで、換気口も確認した。ベッドの下や底にも何もないし、机にも見つからなかった
ひとまずは安心だろう。そう思いベッドで横になった
何か堅い感触があったのでシーツの下からとってみた
You「埃っぽい、いやこれ砂か？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もずきむ(プロフ) - ちゃんあーさん» 全然大丈夫です！そういうこと言ってくださって嬉しいです！ (2022年3月31日 15時) (
レス) id: b697353442 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあー - なんかコメント欄がほんわかしてて好き(部外者ですみません) (2022年3月29日 22時) (レス) id: ca1f09da1c (このIDを非表示/違反報告)
もずきむ(プロフ) - みつばさん» (*'ω'*)ん！どういたしまして！ (2022年1月4日 16時) (レス) id: b697353442 (このIDを非表示/違反報告)
みつば - もずきむさん» ありがと.. (2022年1月4日 13時) (レス) id: c10dd5308e (このIDを非表示/違反報告)
もずきむ(プロフ) - みつばさん» 謝らなくていいんだよ！「ありがとう」のが嬉しいっ！！ (2022年1月3日 16時) (レス) id: b697353442 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
