21.来々 ページ24
家に帰る頃には、もう日が暮れていた。
「………A。」
『お母さん。』
「ごめんなさい。私だって、貴方達のことを考えて転校なんてさせたくないの。今までだって、何度も転校して、無理をさせてきたわ。でも」
『どうしようも無いんだよね。分かってる。私は、
大丈夫だよ。もう、決心はついたから。』
私がそう言って笑うと、お母さんは私の事を抱き締めた。
ごめんなさい、ごめんなさい…って。
お母さんは、滅多に泣かないけど今日は涙を流していた。
「ねーちゃん、変だな。」
『そういうあんただって、小さい頃は「嫌だ〜！○○ちゃんと離れたくなぁぁぁぁぁいい！！」って駄々こねて泣いてたのにね。』
「は？！うっせーよ！！」
赤くなって怒る弟が何処か面白くて、私は笑った。
嗚呼、どうしよう。
ゾムには、なんて伝えればいいのかな。
＊＊＊＊
転校。
その言葉、響きは私には慣れたものでもあり、嫌なものでもあった。
お母さんに聞いたら、転校は1週間後らしい。どうしてもっと前に言ってくれなかったのか聞いたら、「Aが余りにも楽しそうに学校に行くから、いつも何処か悲しげなのに…それで、少し言いづらかったの。」と言っていた。
確かに、今までと比べて楽しかったけど…
顔に出てたかな？
教室に着いて、自分の席に荷物を置く。私の席は窓際だから、校庭がよく見える。
いつも以上に暑いし、蝉がうるさい。
校庭では、ゾムとシッマとロボロがが楽しそうにサッカーをしているのが見えた。
3人の笑い声が聞こえる。
『ねえ、ゾム。
.
.
好き、だよ。』
やっぱり、今までの出来事があってもゾムの笑顔が、声が、好きです。
『…諦められないよ。』
私のそんな声は、蝉の声に掻き消された。
神様、この想いを消してくれるなら、私は何でもします。
彼に忘れられたっていいから。彼が私じゃない“好きな人”と幸せになってもいいから。
もし、わがままを言ってもいいと言うなら。
私はゾムと幸せになりたい。
────
はい！！ご存知かと思いますが、そろそろクライマックスです！！てかもうクライマックス突入しました！！(おい)
なんか短くてごめんなさいね((
前作より短くなってね？なってるよね？
え、やばi((殴
オホン…最後までお付き合い、宜しくお願い致します！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れんるん - 完結おめでとうございます！めっちゃ良かったです！ (2020年3月31日 14時) (
レス) id: 5708181a46 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん - 完結おめでとうございます！ (2019年8月14日 22時) (レス) id: e7f7174040 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - 無事完結しました！！最後までお付き合いありがとうございます！！ (2019年8月14日 14時) (レス) id: 14ae4b0fa4 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - さんさんさん、コメントありがとうございます！！猫がいなくなったのは夜だけなので割と大丈夫(???)なんですよ！！21のやつ誤字ってますね！！すみません！直しておきます！！教えて下り、ありがとうございます！！ (2019年8月13日 14時) (レス) id: 14ae4b0fa4 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん - すみません。21.でお母さんのセリフ「ごめんなさい。私だって、貴方達の事を考えて転校なんてしたけないの」ここ「転校なんてしたくないの」では？違ったらすみません。 (2019年8月13日 10時) (レス) id: e7f7174040 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：草餅 | 作成日時：2019年6月30日 19時
