18.母校 ページ21
サヤ。
そう、事の始まりは、私が告ったことでもあるが、アイツのせいでもある。
隣のクラスの友達のサヤ。
彼女はふわふわしてて美人で人当たりがいい。
私と比べたら、そりゃあもう彼女の方が人生勝ち組だろう。
そんな彼女のせい？で私は、大変な目にあった。
まあ、サヤのせいにしちゃいけないんだけど…私も勿論悪いんだけど…
でも、どうして私がゾムの好きな人の事を調べているのをゾムに言ったのか、どうしても聞きたかった。
『あ、ロボロ！』
私は教室の中で大先生とイチャコラ(?)してるロボロに声をかける。
「あ、おはようさんA。どしたん？お前が来るなんて珍しいなぁ。」
『そうかな？そんな事より、サヤいる？』
「サヤって…日村の事か？」
『うん。今日は来てないのかな？』
私は教室の中を見渡す。
何時もだったら、大体この時間帯に学校に着いてると思うんだけどな…
「転校したで。」
『………え？』
突然、こちらに大先生がやって来てそう言った。
『え、だいせんせ、なんて…』
「理由は知らんけどな、昨日先生と日村が話してるの聞こえたんや。多分知ってるの、俺達だけやで。」
余りにも突然のこと過ぎて、頭が追いつかなかった。
昨日まで普通に話してたのに、なんで何も言わずに行っちゃうの。
別にサヤの事が嫌いだった訳じゃない。友達としては、好きだった。先生の愚痴とか、恋愛相談とか出来て、凄く楽しかった。
…仲良しだったはずなのに。
向こうは、そんな事思ってなかったのかな。
だから、教えてくれなかったのかな。
『そっか、分かった。ごめんね。大先生、教えてくれてありがとう。』
私はそう言って、自分の教室に戻った。
─────
今日は、勉強も何も身に入らなかった。
サヤが何も言わずに転校してしまった、と言うのもあるし、昨日全く寝れなかったのもある。
私はとぼとぼ歩いて家へ帰った。
『ただいまー』
「おかえりA。ちょっと座ってくれない？」
お母さんが珍しく真剣な顔立ちで私にそう言う。
仕方なく、鞄をソファに放り投げて先に座っていた弟の隣に座る。
私が座ると、「ねーちゃんおかえり。」と素っ気なく弟が言った。
…何だか、いつもと違う。
「A、落ち着いて聞いて欲しいの。
.
.
.
お父さんの転勤の都合で、
転校することになったの。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 561人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れんるん - 完結おめでとうございます！めっちゃ良かったです！ (2020年3月31日 14時) (
レス) id: 5708181a46 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん - 完結おめでとうございます！ (2019年8月14日 22時) (レス) id: e7f7174040 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - 無事完結しました！！最後までお付き合いありがとうございます！！ (2019年8月14日 14時) (レス) id: 14ae4b0fa4 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - さんさんさん、コメントありがとうございます！！猫がいなくなったのは夜だけなので割と大丈夫(???)なんですよ！！21のやつ誤字ってますね！！すみません！直しておきます！！教えて下り、ありがとうございます！！ (2019年8月13日 14時) (レス) id: 14ae4b0fa4 (このIDを非表示/違反報告)
さんさん - すみません。21.でお母さんのセリフ「ごめんなさい。私だって、貴方達の事を考えて転校なんてしたけないの」ここ「転校なんてしたくないの」では？違ったらすみません。 (2019年8月13日 10時) (レス) id: e7f7174040 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：草餅 | 作成日時：2019年6月30日 19時
