【蓬菊】男同士だっていいじゃん。2【BL】

緑×青 ﾘｸ ページ40

芝健side


ちょっと用事があって 夜だけど出掛けてる

とにかく人が多くて、もう多すぎて誰が目立つとかもないぐらい人が多かった

でも私の目には一人…いや、二人で一人の人が目立って見えた

芝「あっ、」

毎日見る大好きな人が＿＿

芝「まりん…！」

少し大きめの声で言ったつもりだけど
周りの騒音で聞こえてない

まりんの方に行こうとすると 私には敵わない相手が居た






芝「…YUMAさん」

そういえばだけど
最近まりんはYUMAさんの話をすることが多かった

『この前一緒に買い物行った』

とか

『ゆまさんの表現力ってホント凄いよな』

とか。

私にとってもYUMAさん…と言うかSLHさんは憧れの存在だから
まりんとどんな関係だろうと尊敬の気持ちは変わらない

まりんもそういう意味で一緒に居るんじゃないと思う

ただ先輩と良い関係築くためだったり、先輩に誘われたから一緒に居るんだ

そうであって欲しい。

でも私はYUMAさんに対し 嫌な気持ちを抱いてしまった

『なんで私の彼女といるんですか』
『まりんは私のものです』

終いには

『早く、まりんから離れてください』

あ〜！
なんでこんな事考えてるんだよ！



芝「え…？」


まり「びっくりしたわ 急にどうしたんだよ」

気づかないうちに体が動いてたみたい

まりんの左腕をガッチリ掴んでいた

芝「あれ？ゆまさん、は…？」

まり「急いでるから〜って、もう行ったで？」

芝「そっか……。帰るよ」

私はマスク越しでも分かるぐらいに
嫌な顔をした
まりんも分かったようで口数が少ない


しばらく歩いて 家に着いた

芝「……」

まり「……」

口数が少ない…いや。喋らないのは変わらなかった


ソファーに座ってスマホをいじってたまりんの横に
何時もみたいにさりげなく座る

横に居るのもあって、スマホの画面が見えてしまった

LINE…家に帰っても尚YUMAさんと絡んでる

流石に私も限界だった



ドサッ

まり「！？な、どうしたよ」

芝「私を見ててよ…！」

少し震えた声でまりんに訴える

芝「ゆまさんの方が大事だった？」

まり「いや、それはさ…」


芝「あぁそう。ゆまさんの方が大事だったね。ごめんね、邪魔して」

まり「違うって！」

もう無視することにする

まりんが私にしか目を向けなくなるまで

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