【蓬菊】男同士だっていいじゃん。2【BL】

紫×桃 ページ2

りおんside



り「あ”ぁもう！どうしてそうなるんですか！？」


カ「お前の考え方が悪いんだよ！」

り「っ！それは違うと思います！！」


カ「ﾁｯ、俺とお前は合わないんだな。」

舌打ちと共に放たれた言葉は
いつものカナタさんとは駆け離れた、鋭く尖った言葉だった

でも自分自身も怒りがピークで そんな言葉を言われても何とも思わなかった


り「そうみたいですね 一緒に居ない方がいいと思います」


怒鳴って言いたい気持ちを抑えていつものトーンで言うが、
自分でも分かるぐらいに怒りの隠った声だった


カ「…は？おいりおん！」


僕は必要なものだけ持って家を飛び出した


＿＿＿

その日は近くの同級生の家に泊めてもらった

メンバーの皆さんの家に行ったらきっと戻されるから

り「ごめんなさい、急に」

同級生「いや？大丈夫だけどw」

り「明日出ていくので､､」

同級生「あ〜そ、仲直り出来ればいいね」

仲直り…？向こうから謝ってほしい

僕は悪くないって思ってたいんだ




ﾋﾟｺﾝｯ


家を出てから初めてメンバーからメールが来た


まりんさんからだった


『今どこに居る？迎えに行ってやるから教えてくれん？』


僕は応えなかった


後にカナタさん以外のメンバー全員から来たけど、全部無視した


り「ほっといてよ…」


僕ただ歩いた、適当に。
行き先も決まったことも何一つ無いけど





こんな事があるのか。


視界に入って来たのは赤い髪


一瞬で分かった、まさとさんだ

キョロキョロしているから 多分だけど僕を探してる

僕は逃げようとした、でも…



まさ「あっ、りおん！」


見つかってしまった
けどここは人がたくさん居るから早く逃げればいい話


走って逃げたけど気づいたら全く知らない場所にいた

まさとさんも見当たらない

り「ﾊｧ、ﾊｧ…どこ、だ？」


時間が経って日が暮れて、もう夕方になった

綺麗な夕焼けは 何故か悲しい気持ちになる


り「今、何してるかな…」

自分から家を出たけど彼に会いたいと思い始めた

り「もう別れるのかな…」


考えが嫌な方向に進んで行く

とうとう日が沈んだ

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