◎ ページ18
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…本当はいつも思ってるよ。
俺が可愛いって言うとあいつら(特にイヘチャン)がうるさいから、最近はあまり言ってなかったけど。
｢ちゃんといつも言ってっ！｣
RJ｢ふは、なにそれ｣
｢おんなのこはいつでも褒められたいの｣
RJ｢Aは十分すぎるほど言われてるでしょ、特にヘチャンとジェノに｣
｢だめ、みんな言うの｣
RJ｢…本当に甘えん坊だな、｣
｢ぐふふふ｣
ぎゅううう、恥ずかしそうに俺に抱きついて胸に顔を埋められる。そんなAの頭を撫でながら、長い髪を手ぐしでとかすと気持ちよさそうに｢もっとして｣って。
くっそ可愛い、やば。
RJ｢はぁ………｣
｢……なぁに？｣
RJ｢…俺はお前が心配だわ｣
｢え！なんでぇ！｣
RJ｢オオカミに食われちゃいそう｣
｢オオカミ！？こわい…｣
RJ｢はは、アホだ〜｣
｢えぇ！？｣
本物のオオカミだと思ってるな…。比喩表現だということは、とりあえず黙っておこう。面白いし。
｢アホ｣と言われてちょっと不機嫌になったAの頭を撫でてやると、ピコン！とAのスマホから可愛らしい音が鳴る。
｢あっ、ウィンウィンオッパだ｣
RJ｢こんな時間に？｣
｢目さめちゃったんだって、｣
ほら、って見せられた画面には｢おきた｣とひとことだけのメッセージが。…このヒョンは本当にAが好きだな。
頻繁に連絡するタイプじゃないくせに、Aにはほぼ分単位で返事をしている。…ちょっときもい。
｢わ、電話かかってきた。出てくるね！｣
パッとあっという間にベッドから立ち上がるA。…隣にあったはずのぬくもりがなくなって、すこし涼しくなる。
RJ｢……、｣
ベランダへ行こうとするA。…言葉より先に体が動く。Aの腕を掴んでしまった。
…………何してるんだ、俺は。
｢ロンジュン…？……あ、電話切れた。｣
RJ｢……今日は俺でしょ？｣
｢へ、｣
RJ｢ヒョンに邪魔されたくない｣
｢えぇ！？｣
RJ｢……何｣
｢かわいいっ！！！｣
また、俺の隣に戻ってきたA。ぎゅう、と抱きつかれると同時にピコピコ通知が鳴るAのスマホ。
RJ｢うるさい、これ｣
｢…オッパには明日へんじするっ｣
あ、電源切った。
……明日の朝、ヒョンからの連絡すごそう。…悪いとは思ってるよ。
｢今日はロンジュンだもんね！｣
RJ｢ん｣
でも、いいや。
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作者名：zizi | 作成日時：2021年7月17日 2時
