◎よるのおはなし ページ17
.
-Renjun side
am2:30
みんなが寝静まったあとのこと。
こんこん、ドアがノックされる音がした。返事も何もしてないのに勝手に開けられる。
あぁ、来たか。
｢ロンジュン…、｣
RJ｢ん〜、どした｣
｢………ロンジュン……、｣
RJ｢……、おいで｣
ぐっすり眠ってるチソンを横目に、俺のベッドへ入ってくるA。
｢まだ起きてたんだね、よかった｣
RJ｢寝てても起こすつもりだろ、Aは｣
｢へへ、バレてた〜｣
RJ｢別にいいけど｣
自分の部屋から枕だけ持ってきてたみたいで、シングルの狭いベッドにふたりで寝転ぶ。狭いし暑いけど、Aは幸せそうな顔をしていた。
｢ジェノすぐ寝ちゃったからちょっと寂しくて｣
RJ｢そっか｣
｢最初はうんうんって相槌うってくれてたのに、いつの間にか聞こえなくなってわたし一人で喋っちゃってた｣
RJ｢ふ、想像つく。それで寂しくてきたってこと？｣
｢うん、ジェミナも起きてそうだったけど、今日はロンジュンの気分だったの｣
RJ｢はは、勝った｣
｢ロンジュナの方が肩幅狭くてベッド広く使えるし！｣
RJ｢おい、出てくか？｣
｢やだあ！｣
ごめんね〜って俺の頭を撫でるA。やめろよ、それ俺がやるやつ。
そう思っていると、深夜テンションなのか、いつもよりテンション高めのAがにやにやし始める。
｢なんか流してぇ、DJろんじょ〜ん！｣
RJ｢シーっ。チソン起きる。あとロンジョンやめろ｣
案の定大きな声。アホだな、まじで。
そう思いつつも俺はAに言うとおり、音楽アプリを開く。
Aが好きそうなゆったりした歌を流すと、ありがとうってふにゃふにゃの顔で笑う。
RJ｢……可愛いな｣
｢……ロンジュナが素直に褒めてくれるのめずらしいね。うれしい。｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：zizi | 作成日時：2021年7月17日 2時
