TVfXQ†ユノ† 記憶の片隅

~岐路~あなたside ページ45

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今からは信じられないくらい強引な
ユノの押しで私たちは付き合い始めた


もう10ヶ月くらい前の話


・


｢なぁ、イタリアに行ってみないか？｣


A｢え？｣


｢事務所から毎年一名行かせてるんだが
今年はお前がいいんじゃないかって
話が出てる。
やる気もセンスもあるしな…^^｣


言葉を失ってしまう


これは喜ぶべきこと


何人もいる同期の中から
私が選ばれたのだから


だけど…


二年間…


・


｢どうした？
お前、これを目標にしてたじゃないか
デザインやっていくなら本当に
貴重な経験が出来る
それに…チャンスもゴロゴロ転がってる｣


A｢…はい ｣


・


以前の私なら飛び上がって喜んだ


だけど…


・


YH｢A？具合悪い？｣


A｢あ…大丈夫！食べよ？｣


どうしよう…


ユノに言うべき…？


もうそろそろ返事しないと…


・


その夜…


ユノはいつもより激しく私を求めてきた


戸惑ったけれど…


必死で彼を受け止めた


・


！！！！


今…


中に？


気のせい？


・


ユノは何も言わない


心配ならアフターピルを
飲めば済む


だけど…あえてしなかった


・


仕事にストイックな彼


この事を話せば行けと言うだろう


私と離れても平気…だよね


行きたくないの


本当は…


止めて欲しいけれど
仕事に甘いって軽蔑されたくない


・


もし…


赤ちゃんが出来てたら
ユノと一緒にいられる


ズルくて卑怯な私…


・


その二ヶ月後…
身籠っていることが分かった


ユノからの告白で
本当のことを知るのはもう数年あとのこと


・

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