TVfXQ†ユノ† 記憶の片隅

ズルい女…？ ページ38

・


AM10:00


A｢ユナ？お買いもの行こ？｣


季節は一月の真冬


暖かい午前中のうちに
いつも買い物に出る


韓国の冬はもっと厳しいって
聞いた


私も行ったことあるって


ユノのご両親のことも忘れてしまって
なんだか…会わせる顔がないな…


・


｢ママ〜？｣


A｢あ…あぁ！
ごめんね？なぁに^^｣


｢お帰りに行く？｣


公園を指差している


A｢いいよ？行こうね｣


｢チンッチャ！？｣


ぷ…


たまにぽろっと出る韓国語


ユノの真似？


可愛いなぁって微笑ましくなる


・


｢マジで！？｣


｢ほら、間違いないよ
今、韓国語話したもん！｣


数人の女性がこちらを見て
盛り上がっている


またか…


こんな事は何度もある


東方神起のファンの人


・


A｢行こ？｣


手を繋いでいたユナを抱きかかえ歩き出す


ユノからも言われていた


相手にせずすぐに立ち去るように…と


・


なのに、私たちの目の前に
回り込み携帯のカメラを向ける


A｢ちょっと…止めてください…！｣


咄嗟にユナの顔を隠す


・


｢ヤな感じ！
ちょっとくらい いいじゃん。｣


悪態をつくその人と
やめなってと止める周りの友達


｢出来ちゃったからユノに結婚して
もらえたんでしょ！？
ユノが責任とってくれるって分かっててさ
ズルい女。｣


分かってた


私たちが順番通りの結婚では
なかったことは


覚えてるわけではないけれど
相手はユノだから…


嫌でも自然と知ることになった


面と向かって
こんな風に言われるのは初めてで
ショックで固まってしまう


・

グッ…


肩を抱かれる


ユノ…！


YH｢あなたたち…最低です。
二度とこんな事はしないでください。｣


真っ直ぐ…


彼女達の目を見て
そう言った


淡々と言っているけれど
初めて見る怒った顔…


私の肩を抱いたまま歩き出す


｢ママ…？痛いした？｣


私が抱っこしていたユナ


私は…泣いていた


気付かないうちに


慌てて涙を拭う


・


YH｢泣かないで…？
全部…説明するから…ね？｣


そう言い、ユナごと私を抱きしめた


・

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